第75回毎日映画コンクール:「日本映画大賞」は長澤まさみ主演の「MOTHER マザー」 “毒親”役が話題に

映画「MOTHER マザー」の場面写真(C)2020「MOTHER」製作委員会
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映画「MOTHER マザー」の場面写真(C)2020「MOTHER」製作委員会

 「第75回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の受賞作・受賞者が1月22日、発表され、「日本映画大賞」に長澤まさみさん主演の「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)が選出された。また、「日本映画優秀賞」は森山未來さん主演の「アンダードック」(武正晴監督) 、「外国映画ベストワン賞」は第92回アカデミー賞でアジア単独映画として初の作品賞を受賞して話題になった韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)が、それぞれ選ばれた。

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 「MOTHER マザー」は実話を基にした作品で、ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活を送る秋子(長澤さん)と、秋子の息子の姿を描く。長澤さんが“毒親”役に挑戦したことも話題になった。

 また「アンダードッグ」は「男優主演賞」で森山さんが選出されたほか、「撮影賞」「録音賞」を受賞して最多4冠を達成。「女優主演賞」は「喜劇 愛妻物語」の水川あさみさん、「男優助演賞」は「罪の声」の宇野祥平さん、「女優助演賞」は「朝が来る」の蒔田彩珠さん、「監督賞」は「朝が来る」の河瀬直美監督が受賞した。

 「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つで、「日本映画大賞」を表彰する「作品部門」、主演賞などを表彰する「俳優部門」、そのほか、「スタッフ部門」「アニメーション部門」「ドキュメンタリー部門」「特別賞」「監督賞」「脚本賞」などがある。表彰式は、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)で2月17日に開催が予定されている。

 「第75回毎日映画コンクール」の受賞作品(受賞者)は以下の通り。(敬称略)

 日本映画大賞:「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)▽日本映画優秀賞:「アンダードッグ」(武正晴監督)▽外国映画ベストワン賞:「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)

 男優主演賞:森山未來「アンダードッグ」▽女優主演賞:水川あさみ「喜劇 愛妻物語」▽男優助演賞:宇野祥平「罪の声」▽女優助演賞:蒔田彩珠「朝が来る」▽スポニチグランプリ新人賞(男性):上村侑「許された子どもたち」▽スポニチグランプリ新人賞(女性):佳山明「37 セカンズ」

 監督賞:河瀬直美「朝が来る」▽脚本賞:丸山昇一「一度も撃ってません」▽撮影賞:西村博光「アンダードッグ」▽美術賞:磯見俊裕、露木恵美子「ばるぼら」▽音楽賞:渋谷慶一郎「ミッドナイトスワン」▽録音賞:藤丸和徳、瀬川徹夫「アンダードッグ」

 アニメーション映画賞:「魔女見習いをさがして」(佐藤順一、鎌谷悠監督)▽大藤信郎賞:「音楽」(岩井澤健治監督)▽ドキュメンタリー映画賞:「れいわ一揆」(原一男監督)▽TSUTAYA プレミアム映画ファン賞・日本映画部門:「ミッドナイトスワン」▽TSUTAYA プレミアム映画ファン賞・外国映画部門:「TENET テネット」▽田中絹代賞:梶芽衣子▽特別賞:大林恭子(映画プロデューサー)

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