名取裕子:“京都地検の女”がドラマSP「東京地検の男」出演 沢村一樹と16年ぶり共演

ドラマスペシャル「東京地検の男」に出演する(左から)市川猿之助さん、沢村一樹さん、名取裕子さん=テレビ朝日提供
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ドラマスペシャル「東京地検の男」に出演する(左から)市川猿之助さん、沢村一樹さん、名取裕子さん=テレビ朝日提供

 女優の名取裕子さんが、俳優の沢村一樹さん主演で3月24日午後8時から放送されるドラマスペシャル「東京地検の男」(テレビ朝日系)に出演することが8日、分かった。名取さんは人気ドラマシリーズ「京都地検の女」で、“主婦の勘”をもとに難事件を解決に導く検事・鶴丸あやを演じていたことでも知られるが、今作では“庶民派検事”から一転、「巨大な検察組織で自分の意志を貫くには偉くなるしかない」という考えのもと、女性初の検事長の座を狙うエリート検察官・剣崎亮子を演じる。

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 亮子は、マイペースで変わり者の庶民派検事・東丸信助(沢村さん)が、絶対に諦めない執念で事件の真相を追い求めるがゆえ、本来の職務範囲を逸脱しないよう戒める一方で、強い正義感を持った信助を応援したい気持ちも持ち合わせている……というキャラクターだ。

 名取さんと沢村さんの共演は、ドラマ「年下のひと」(日本テレビ、2005年)で恋人役を演じて以来、約16年ぶり。名取さんは「その時もいろんな話をして大笑いしていた思い出があるんですが、久しぶりにお会いしても全然変わっていなかったですね」と語り、クランクイン直後から和気あいあいと撮影が進んだという。

 今作の主人公・東丸については「ちょっと“男・鶴丸あや”っぽいですよね。“主夫の勘”みたいな(笑い)」と分析。自身の役どころについては「剣崎は鶴丸とは随分違って、組織を大元から正したいと思っている人です。最初は、東丸の敵なのか味方なのか分からない感じなので、その一癖も二癖もありそうな感じが、鶴丸のように被疑者の視点を持っている正義の人とはまた違う。たぶん相当痛い目に遭って、『自分の思想を貫くためには偉くならなきゃダメだ』と身に染みて感じた人なんだと思います。政界とのつながりを重視する上司に仕えながら、東丸のような“普通の”視点を持った人を擁護していこうとも考えている、多くの挫折を経験して『力がほしい』と思った人なんだろうなと思いました」と述べた。

 沢村さんは「名取さんとは『年下のひと』という作品以来、16年ぶりくらいの共演なんです。随分前の作品なんですが、大変だったけどとても楽しかったので、すごく鮮明に覚えているんですよ。その時に名取さんと初めてお会いして、そこから一度もお会いすることなく、今回ついに、ご一緒することができました」とコメント。「名取さんも僕と同じくらい当時のことを鮮明に覚えていらっしゃるようで、お互い久しぶりだったのに、まったくそんな感じがしなかったですね。とても気配りをしてくださる一方で、本当にあっけらかんと『私、天然だから!』と言っちゃうような方なので、実は名取さんご本人と、僕が演じる東丸のキャラクターが少し似ているな、と思っていました。長年『京都地検の女』で主演を張られた名取さんと、この『東京地検の男』でご一緒できて光栄です!」と話した。

 ドラマスペシャル「東京地検の男」は、市川猿之助さん、矢本悠馬さんも出演。24日午後8時~9時48分に放送。

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