奥仲麻琴&岐洲匠:話題のドラマ「ももあん」ラブシーン秘話 “指導”のおかげ? 現場では「全力を注いで」

連続ドラマ「ももいろ あんずいろ さくらいろ」でダブル主演を務める奥仲麻琴さん(右)と岐洲匠さん
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連続ドラマ「ももいろ あんずいろ さくらいろ」でダブル主演を務める奥仲麻琴さん(右)と岐洲匠さん

 ABCテレビの「ドラマ+(プラス)」枠で放送中の連続ドラマ「ももいろ あんずいろ さくらいろ(ももあん)」で、ダブル主演を務める女優の奥仲麻琴さんと俳優の岐洲匠さん。ドラマは、第1話の見逃し配信の再生数が同局のコンテンツで過去最高の数字をマークするなど、話題となっている。中でも注目を集めているのが、奥仲さんと岐洲さんによるラブシーン。それぞれ初挑戦となったラブシーンの感想やお互いの印象について、2人に話を聞いた。

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 ◇奥仲麻琴「やらなくちゃいけないんだ」と自分に言い聞かせて

 ドラマは、電子書籍配信サイト「コミックシーモア」などで配信されている咲さんの同名マンガが原作。大人の男女4人のちょっとエッチで甘酸っぱい恋物語で、奥仲さんは、友人の協力ばかりして自分を後回しにしてしまう、ちょっと不器用な性格の川上杏、岐洲さんは、杏の後輩の新入社員で、杏に強引に迫る黒田哲也を演じ、杏の親友で同僚の根岸有香役で鈴木ゆうかさん、哲也の親友で同僚の安藤翔役でダンス&ボーカルグループ「Zero PLANET」の中原弘貴さんらが出演している。

 当初、杏役は筧美和子さんに決まっていたが、新型コロナウイルスの濃厚接触者にあたると指摘を受け、急きょ降板。代わって白羽の矢が立ったのが奥仲さんで、台本を手にしたのは撮影開始のわずか3日前だったという。

 奥仲さんは「最初は怖くて震え上がっていたのですが、始まってからは『やらなくちゃいけないんだ』と自分に言い聞かせて」撮影にのぞんだといい、「岐洲さんを含めて、たくさん周りの方に助けてもらって、杏を演じることができているので、感謝しかないです」と明かす。

 原作マンガの印象は「描写が結構、衝撃的で、女性心理を突いているなって思えて、共感できるところがたくさんあった」といい、演じる杏についても「友達を優先してしまう女の子で、不器用さが可愛くて、いとおしい。自分とかけはなれていなくて、内に秘めたものは似ているし、近いものを持っているなって感じました」と話す奥仲さん。

 初共演となった哲也役の岐洲さんの印象は、「初めてお会いしたときから、現場では『もう哲也だな』って思いました。すごいクールで。でも岐洲さんが、自分の好きなもの(ゲームやボルダリング)の話をしているときは本当に楽しそうで、オタクな一面もすてきだなって」とほほ笑むと、哲也に強引に迫られる杏として、初体験となったラブシーンについても、「こういったからみは初めてでしたが、でも、岐洲さんにすごくリードしていただいて。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と改めて感謝の言葉を口にした。

 ◇岐洲匠は「オオカミ」をイメージ? 声のトーンも意識

 一方、岐洲さんもラブシーンは初挑戦。今回の哲也役に関して「本当に役になりきらないと演じきれない役」と位置づけ、「考えすぎるとどんどん分からなくなってしまうので、思うよりも先に体が動くイメージで演じるようにしました」と明かす。

 さらに、岐洲さんは「哲也が杏を襲うシーンが圧倒的に多くて、僕が全部しっかりとやって、嫌がってもらわないといけなかった」といい、「ワンシーン、ワンシーンに全力を注いで、少ないテークで高いクオリティーが出せるように、全集中してやりました」とニヤリ。さらに「ラブシーン指導の方についていただいたのですが、これまでにはない経験でした。男性の方、女性の方それぞれいて、お手本を見せてくれるんですが、どう見ればいいのか……(笑い)。でも、その分、吹っ切れたというか。イメージはしやすかったです」と笑顔で裏話を語った。

 そのほか哲也を演じる上でイメージしたのは「オオカミ」。「哲也が猫みたいに威嚇するシーンがあって、翔からも『猫みたい』と言われるシーンがあるのですが。でも、猫だとちょっと可愛すぎるので、オオカミぐらいの気持ちでやっていました」と振り返る岐洲さん。声のトーンも意識して変えたようで、「顔を近づけて話すシーンが多かったので、そういうときは、ただ単に低い声ではなくて、セクシーに聞こえるような、吐息混じりの声を。おなかの中の空気がなくなるくらい、そのくらい意識して、耳に言葉を置くような感じで話すようにもしました」と振り返った。

 また、岐洲さんから見た奥仲さんの印象は「笑顔がすごく可愛い」。「台本をもらったのが3日前で、ヒロインということでせりふの量も多いし、杏は哲也とも、翔とも、有香とも絡むシーンがあるので、ずっと出ずっぱり。本当に大変そうでしたが、どんどんと表情が明るくなってきて。でも哲也といるときは、(役として)あまり笑顔がない。翔といるときはめっちゃニコッとしているのでマジで落ち込みました、自分の前でこの笑顔をいつ見せてくれるのかって(笑い)。そのくらい、役に入り込んでいました」と笑顔で語った。

 改めてドラマについて岐洲さんは、「登場人物がみんなめちゃくちゃ不器用。なんでこんな遠回りするんだろう、どうしてこんなにぶつかるんだろうって。そんな不器用でちょっと危険なラブストーリー楽しんでいただけたら」と魅力をアピール。奥中さんも「展開がすごく早くて、4人の恋模様も乱れまくって、見逃す暇もないくらい、ギュッと詰まっているので、最後まで見ていただきたいです」と視聴者に呼びかけていた。

 ドラマは全6話。ABCテレビで毎週日曜午後11時55分、テレビ神奈川で毎週毎週火曜午後11時に放送。ABCテレビでの放送後、動画配信サービス「TELASA」で独占配信、「TVer」「GYAO!」で見逃し配信される。

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