乃木坂46久保史緒里:連ドラ初主演で生きたコントの経験 「クロシンリ」で新境地、ドSな主人公に

連続ドラマ「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」で主演を務める久保史緒里さん
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連続ドラマ「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」で主演を務める久保史緒里さん

 カンテレで放送されている「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」(木曜深夜0時25分、関西ローカル)で、連続ドラマ初主演を務めるアイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里さん。清純なイメージのある久保さんだが、今回は巧みに他人を操る、ドSで毒舌な謎の女・クロノサキ役で新境地に挑んでいる。これまで出演していたコント番組での経験が、本作でも生きていると語る久保さんに話を聞いた。

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 ◇“座長”として心がけたこと

 ドラマは、“ブラック心理術”を巧みに利用し、相手の心を翻弄(ほんろう)するミステリアスな女・クロノサキにもてあそばれる人々をブラックユーモア満載に描くサスペンス作品。「他人を支配する黒すぎる心理術」(マルコ社)を参考にしたオリジナルストーリーが展開される。カンテレのほか、BSフジで5月1日から土曜深夜0時半に放送される。全8話。

 主演のオファーを受け「グループに加入して5年で、やっと映像作品に挑戦できるうれしさがありました」という久保さん。「人とコミュニケーションをとるのが上手じゃないので、現場になじむことができるかなと思いましたが、気が付いたらこの現場が大好きになり、グループの活動をしながら『早く撮影で大阪に行きたいな』と思うぐらい、自分にとって大きなものになりました」と振り返る。

 “座長”として心がけたことについて聞くと、「正直、ドラマの撮影がどう進んでいくのかも分からず、現場のみなさんを苦労させた部分もあると思います。その分、サキとしてカメラの前に立つ時間は、りりしくいようと決めていました」とにっこり。

 主演が決定した際、乃木坂46のメンバーから「私が映像作品を続けていきたいと知っていたので『良かったね』『おめでとう』と声をかけてもらった」と明かし、「何よりもうれしかったのは、作品のことを伝えると『面白そう、絶対に見る』って言ってくれたんです。同期の吉田綾乃クリスティーちゃんは、『すごく面白そうだね』って言ってくれて」と笑顔を見せていた。

 「地元が宮城県なので、地元の人たちに活動を見てもらえるのが映像作品」だと語る久保さん。「お芝居をしたいという気持ちは大きかったですが、舞台だと両親が鑑賞に来られないこともあるので、映像なら私が元気な姿を見せることができる」と考え、熱望していたという。

 ◇コントで「殻の破り方学んだ」

 以前「MANTANWEB」のインタビューで、コントバラエティー「ノギザカスキッツ」(日本テレビ)で久保さんと共演していた「さらば青春の光」の森田哲矢さんは、久保さんについて「全部すごいなって思いますね。ドラマや舞台の演技がうまい方ですけど、コントの演技もできるから。“間”とかも芸人みたいですごいんですよ!」と評価していた。

 この言葉を久保さん本人にぶつけると「本当ですか! うれしい!」と笑顔。コントで学んだことが、ドラマでも生かせたといい、「殻の破り方を学んだのは『ノギザカスキッツ』でした。恥ずかしいという気持ちを取っ払うのが苦手だったのですが、コントでははっちゃけないといけなくて、ファンの方にも好評でした。解放しないと伝わらないものがあると知りました」と回顧。

 「ドラマは何が怖いって、自分が作ってきた芝居をリハーサルで見せて、『そうじゃない』って否定されたら……という恐怖心がありました。これまでは否定されるのが怖くて、ちっちゃくなって、結局やらずに終わることもあったんですが、『まずやってみよう』と思えるようになりました。今回は、自分で考えてきたプランを出すことがスムーズにできて、『スキッツ』のおかげだと思っています」と話す。

 「クロシンリ」のみならず、6月からは舞台「夜は短し歩けよ乙女」への出演も控え、女優として着実にステップアップしている。将来は「舞台、映像問わず、出られるようになりたい」といい、「グループの力に頼らず、『久保史緒里』個人として呼んでいただけるような実力を付けないといけないなと思っています。それがグループのためになることが理想です。ずっとグループに支えられてきた人間なので、お芝居を通してグループに恩返ししていくことが目標です」と力強く語っていた。

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