King & Prince永瀬廉:初の朝ドラ「おかえりモネ」でこだわった「優しさ」 “りょーちん”及川亮役語る

NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に及川亮役で出演する永瀬廉さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」に及川亮役で出演する永瀬廉さん (C)NHK

 清原果耶さん主演の連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)に出演する人気グループ「King & Prince」の永瀬廉さん。今回が初の朝ドラで、ヒロイン・百音(ももね、清原さん)の同級生・及川亮を演じている。亮は、気配りができるため、とにかくモテモテで、“りょーちん”として親しまれている。初登場した第6回(5月24日放送)では、百音の妹・未知(蒔田彩珠さん)に対して、早くも持ち前の気遣いを見せ、SNSは「キュンです」「失神しちゃうよ!」と沸いた。そんな亮の“モテ”は、「“優しさ”からくるもの」として、“優しさ”にこだわったという永瀬さんに話を聞いた。

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 ◇亮のモテっぷりは「優しさから」 “終わり”が分からないワクワクも

 撮影現場では監督から「りょーちんなら、こうするよね」といった、“優しさ”を表現するためのアドバイスを随所で受けたという。「たとえば、『りょーちんなら、百音がここの階段を降りるときに、少し気にかけてあげるよね』とか。そういう細かい優しさがたまに抜けていて、監督さんに『りょーちんならこうすると思うんだけど、どう?』という感じで聞いてくださるときはありました」と明かした。

 “優しさ”を磨くうちに、徐々に見えてきたものもあった。「自分がつらかったり、苦しい状況でも、(亮は)一番に周りを考えていて。自分のことよりも、幼なじみの子たちが苦しんでいたら、そっちの方に気を回すし……」と説明。ただ、その“優しさ”には亮なりの特徴があるようで、「たとえば、百音が悩んでいたら『どうした?』とは聞かずに、百音自身がしゃべりたくなるような雰囲気を出して、『しゃべりたくなったら、相談しておいで!』というスタンス。それがすごく優しくて、余裕があっていいなと思います」と役への憧れも語った。

 一方で、「視聴者さんと一緒で、僕自身も、今後亮という人物がどうなっていくのか分からない」とも話す永瀬さん。「どのように終わっていくのか全然分からない。未知のままお芝居をしていて、そのワクワク感もあります。僕自身も、これから朝ドラで亮がどういうふうに変わっていったり、どういう出来事に巻き込まれていったりするのかがすごく楽しみ。やはり、健康で最後まで生きてほしいというのもあります(笑い)」とほほ笑んだ。

 ◇知識の習得も地道に “震災”との向き合い方で試行錯誤

 「おかえりモネ」では、見習い漁師役にチャレンジしている永瀬さん。知識の習得も地道に行ったといい、「僕が持っていた知識だけでは、絶対に足りないものがあったり、『もっと深いところまで知りたい』ともちろん思いました。NHKのスタッフの方から漁師カレンダーをいただいて、それを読んだり、インターネットで調べたり、動画を見たり。漁師の大変さは、予想以上のものでした。だからこそちゃんと、気合を入れて知識をいれました」と語る。

 また永瀬さんは、「おかえりモネ」で描かれる“震災”との向き合い方でも試行錯誤を重ねた。「震災を実際に経験された方にしか分からない苦しみは絶対にあると思います。僕たち“経験していない側”が想像できないほどのつらさ、怖さというのは体験されたと思うので、僕もそうですし、他のキャストさんやスタッフさんも、そこをどうできるだけリアルに表現するのかというのは、とても悩んでいたところでもあります」と打ち明ける。

 「知らない世界を知ることができた」という点において、「おかえりモネ」の出演は貴重な体験となったようで、「このお仕事をしていなかったら、(舞台の)宮城に行く機会もなかなかなかったと思います。撮影の機会を通して、震災という事柄と向き合って、実際の被災者の方々に比べたらほんの少しだけですけど、(震災を)理解することもできました」と語っていた。

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