菅田将暉:“月9”初主演 地毛で巨大アフロヘアに 「ミステリと言う勿れ」実写ドラマ化

2022年1月スタートの連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」で主人公・久能整を演じる菅田将暉さん(左)と原作のビジュアル (C)フジテレビ
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2022年1月スタートの連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」で主人公・久能整を演じる菅田将暉さん(左)と原作のビジュアル (C)フジテレビ

 俳優の菅田将暉さんが、「BASARA」や「7SEEDS(セブンシーズ)」などの田村由美さんのマンガを実写化し、2022年1月からフジテレビ系“月9”枠(月曜午後9時)で放送される連続ドラマ「ミステリと言う勿(なか)れ」に主演することが6月3日、明らかになった。菅田さんが“月9”枠の作品で主演を務めるのは初。天然パーマにコンプレックスを持ち、友達や彼女もいないカレーを愛する大学生の久能整(くのう・ととのう)を演じる。また菅田さんは、地毛で巨大アフロヘアに変身し、言葉だけでストーリーを展開させる役に挑む。

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 「ミステリと言う勿れ」は、マンガ誌「月刊flowers(フラワーズ)」(小学館)で連載され、コミックスの累計発行部数は800万部を突破している人気ミステリーマンガ。マンガに精通する書店員らが「その年一番面白いと思ったマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2019」(実行委員会主催)で第2位に選ばれたほか、宝島社がその年の人気マンガをランキング形式で発表するガイドブック「このマンガがすごい!」(宝島社)などにもランクインした。

 ドラマは、社会で「当たり前のこと」として流されていることに常に疑問を持ち、とことん考え抜く性格で、膨大な知識と独自の価値観による持論を展開する整の姿を、ミステリーと会話劇で描く。「僕は常々思ってるんですけど……」という語り出しで始まる整の言葉の数々が見どころになるという。第1話は、同級生が殺害された事件で事情聴取を受けることになった整が、取り調べをする刑事たちの矛盾点を突きながら翻弄(ほんろう)していく……。

 連続ドラマ「鹿男あをによし」「鍵のかかった部屋」、映画「重力ピエロ」などを手掛けた相沢友子さんが脚本、連続ドラマ「トレース~科捜研の男~」「鍵のかかった部屋」、「LIAR GAME(ライアーゲーム)」シリーズなどの松山博昭さんがチーフ監督をそれぞれ担当する。

 ◇菅田将暉さんのコメント

 ドラマ「ミステリと言う勿れ」久能整役を演じます。原作を読んだとき、衝撃でした。とにかく話が面白い。会話劇。文化、価値観、哲学。人間、人間、人間。日々見落としがちなさみしさを優しくすくい取っていく彼の生き様に一瞬で魅了されました。同じ魚座のA型、uの音で終わる名前という類似点もあり、勝手ながら運命を感じながら、一つ一つ丁寧に演じさせていただきました。しかし、難役でした。彼の髪形のように僕の脳みそが爆発する毎日でした。ですが彼の思考は、きっと今この世界を豊かにしてくれると信じています。どうか少しでも皆様の心が温かくなりますように。彼の少し長いおしゃべりに耳を傾けてもらえますように。

 ◇原作・田村由美さんのコメント

 こんな幸せなことがあっていいんだろうか。自分にとって初めての実写ドラマ化、それがなんとフジテレビさんの月9、そしてその主演がなんと菅田将暉さん! 整役が菅田将暉さんです! 何度も声を大にして言いたい。感激です。撮影現場にもお邪魔したのですが、「ああ……! 整が現実にいたらこんな感じなんだ!」ってもう整にしか見えず、どれほどの努力を重ね思考をめぐらせ、大量のせりふに向き合い髪の毛をもふもふにし! 真摯(しんし)な役作りをしてくださったんだろうとその素晴らしさと放たれる輝きに震える思いでした。本当にその存在感たるや……! スタッフの皆さんも強力で最高です。作品をとても大切に扱ってくださってます。原作を応援してくださる方にぜひ見ていただきたいですし、原作をご存じない菅田さんのファンの方にも楽しんでいただけると思います。待ち遠しいです。作品にとって整にとってこれ以上はない幸運に恵まれました。このコロナ禍に厳重装備で日々制作に携わっておられる全ての方に感謝いたします。よろしくお願いいたします!

 ◇草ヶ谷大輔プロデューサーのコメント

 菅田さんが役作りのために髪をもじゃもじゃ頭(一般的にはポップコーンパーマと呼ぶそうです)にしてくださったころから、SNSなどで原作のファンの方々を中心に「『ミステリと言う勿れ』の整くんではないか!」とつぶやかれているのを目にして、早く皆さんにお知らせしたいとウズウズしておりましたが、ようやくこの日を迎えることができました。そうです、カレーをこよなく愛する風変わりな天然パーマの大学生、久能整役を日本を代表する俳優、菅田将暉さんに演じていただきます!

 私が田村由美先生の原作を初めて読んだとき、ミステリーとしての切れ味、面白さはもちろんのこと、主人公の整くんから発せられる、世の中で当たり前とされている考え方やルールを根底から打ち砕くような「目から鱗(うろこ)」な視点と哲学にハッとさせられ、同時に囚(とら)われていた既成概念から解き放たれるような不思議な感覚に陥っている自分がそこにはいました。

 菅田さんと初めてお会いした際、「この原作だけは絶対にやりたいと思った」とおっしゃっていただき、原作の田村先生もまた「菅田さんの整くんが見たい」と相思相愛が実り、今回の企画が実現いたしました。

 これまでさまざまな役を演じてきた菅田さんですが、ここまで感情をストレートに出さない役は初めてだとおっしゃり、撮影前に田村先生に直接取材をした上で、久能整というキャラクターをひょう依させ、セリフの間や表情・仕草など、細部にこだわってこの難役に挑んでおります。菅田さんの並々ならぬ役に対する真摯さに感服しております。

 すでに撮影は進んでおりますが、菅田さんだからこそできる繊細な表現力によって、久能整から語られる魔法のような言葉やおしゃべりが、より魅力的に、説得力のある言葉へと変換され、視聴者の皆様の心へスッと入り込んでいくと確信しております。

 皆様も整くんと一緒に「当たり前にあるもの、ある言葉。なぜそうなのか、誰が決めたのか。考えて考えて考えて、そして、誰かに話してください(原作より引用)」 。

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