堤真一:映画「ザ・ファブル」続編で見せた“怪演” 狡猾で残虐、二面性ある悪役ぶりが「すごい」と話題

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」に出演する堤真一さん(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会
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「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」に出演する堤真一さん(C)2021「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」製作委員会

 人気グループ「V6」の岡田准一さん主演で、南勝久さんの人気マンガを実写化した映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」(江口カン監督)に出演する俳優の堤真一さんの“怪演”が話題となっている。堤さんが演じるのは悪役の宇津帆。主人公の伝説の殺し屋・ファブル(岡田さん)はじめ、腕利きの殺し屋たちが繰り広げる激しいアクションが見どころの今作で、そんな歴戦の殺し屋たちをも飲み込むような狡猾(こうかつ)性、残虐性を持ち、一種の“気持ち悪さ”も感じさせる宇津帆を、堤さんが体現している。

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 宇津帆は、子供を守るNPO団体の代表を務めるが、裏では若者を陥れ、殺しもいとわず金を巻き上げている人物。また、ファブルに殺された弟の復讐(ふくしゅう)に燃えており、ファブルがかつて救えなかった少女ヒナコ(平手友梨奈さん)を利用し、宿敵の「始末」に動く。

 誠実そうな笑顔の裏に残忍な本性を持ち、狂気的な執念でファブルを追い詰める宇津帆。堤さんも「ここまで振り切った悪役は初めて」とコメントしていたが、その“怪演”に観客からは「宇津帆のちょっとした表情やまなざしで解釈が変わってしまうというか。堤真一さんすごいな」「“表裏の顔を持つ”っていうのがすごくある意味ナチュラルに描かれていて、だから余計に気持ち悪かった。すごかったな堤さん……」などの声が上がった。

 また、原作者の南さんも「原作よりも、さらに人間味が溢(あふ)れていた」と絶賛している。

 「ザ・ファブル」は、伝説の殺し屋「ファブル」が、ボスからの命令で殺人を封印し、「佐藤アキラ」という偽名で暮らすものの、平和な街を脅かす事件に巻き込まれていく……というストーリー。原作マンガは累計発行部数が900万部を超え、2019年に公開された実写映画第1作は激しいアクションシーンなどが話題となり、累計130万人以上を動員するヒット作となった。

 続編となる本作は、宇津帆が、すご腕の殺し屋・鈴木(安藤政信さん)と共に、かつて弟を殺したファブルへ復讐(ふくしゅう)をもくろむ、という展開だ。前作にも勝るとも劣らないアクションシーンが話題となっており、公開日(6月18日)からの3日間累計で、動員約21万5000人、興行収入約2億9700万円を突破。前作を超える最終興収を見込める好スタートを切った。前作から引き続き、木村文乃さん、山本美月さん、佐藤二朗さんが出演するほか、新キャストとして平手さんらが出演する。

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