甲本雅裕:“安子”上白石萌音らと「自然と家族になっていた」 自身が体験してきた「父親像」反映

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で甲本雅裕さん演じる橘金太 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で甲本雅裕さん演じる橘金太 (C)NHK

 上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)に出演している俳優の甲本雅裕さん。橘安子(上白石さん)の父・金太を演じる甲本さんは「現場は、自然で楽しい雰囲気になっていました」と話し、「ありがたいことに気がつけば自然と家族になっていたような気がします」と明かした。

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 ◇10年ぶり朝ドラ出演 キャストとの関係性「恵まれている」

 「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。

 甲本さんは、2011年度後期の「カーネーション」以来となる朝ドラ出演。喜びもひとしおだったといい、「出身地の岡山が舞台ということについても、もちろん単純にうれしいです」と話す。

 ヒロインの上白石さんとは、2017年に放送されたNHK佐賀局発のドラマ「ガタの国から」で共演し、「その時に定食屋で一緒にご飯を食べたりしました。また共演できてうれしいです」とコメント。家族役のキャストとの関係性については「もちろん初対面の方もいらっしゃるのでコミュニケーションの取り方への配慮はするんですが、ありがたいことに気がつけば自然と家族になっていたような気がします。恵まれているなと思います」と語った。

 ◇実の父は金太と似ている? 演技に自身の“体験”も反映

 金太は御菓子司「たちばな」の二代目大将で実直な性格。演じる甲本さんは「とても職人肌の男です。でも、職人としての体裁を一生懸命整えようとしているものの、いろいろなことに揺らめいてしまいそうな部分があります。もしかしたら不安や心配を抱えていて、『しっかりしろ!』と自分に叱咤激励しながら生きている気がしてきました」と明かす。

 また、自身の父を例に挙げながら「もしかしたらおやじはおやじで、実は自分の中でバランスを考えていたのかなって思うんですよね。僕のおやじはただ言い放って終わるような頑固なだけのタイプではなかったので、金太ももしかすると似たような部分があるのかな」と分析。演じる上では、甲本さんが役者として体験してできあがった「父親像」も反映しているという。

 今作については「一つの連続テレビ小説で三世代も楽しめる要素があって、濃厚で良い意味でジェットコースターみたいな作品です」とアピール。「ただテレビをつけて流し見するのではなくしっかりと見てもらいたい」と力を込め、「朝忙しくされている方が『これ、ちゃんと座って見ないとダメじゃん!』と言っている光景を想像して楽しみにしています」と語っている。

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