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1月15日(木)放送分
世界最高峰の総合格闘技イベント「UFC269」が12月12日(日本時間)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催される。メインイベントは、王者シャールズ・オリヴェイラ選手が、ダスティン・ポワリエ選手を迎え撃つ「ライト級王座」初防衛戦。試合の見どころを、WOWOWの「UFC-究極格闘技-」の解説者で、“世界のTK”こと高阪剛さんに語ってもらった。
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自分なんかすごく楽しみな反面、正直「困ったなあ」という感じもあったりするんですよ。「この二人、戦わせちゃうの?」って(笑い)。
もしUFCが2リーグ制だったら、2人とも世界チャンピオンでいいかなと(笑い)。それぐらいの実力者であり、スター選手ですから。その両者のどちらかに黒星が付いてしまうと考えるとつらいのですが、これがまたUFCの醍醐味ですから。
それぐらい今のライト級は充実しているし、その頂上対決が見られるというのは、ファンにとってたまらないと思いますね。
オリヴェイラは打撃でKOもできる寝技のスペシャリストで、ポワリエの方は、打撃のラッシュで畳み掛けるタイプのオールラウンダー。ポイントはいろいろあると思うのですが、今回は5ラウンドのタイトルマッチということで、スタミナ面がポイントの一つになると思います。
そうなんです。ただ、結果的に早いラウンドで勝利していますが、このところのオリヴェイラの試合を見ると、長いラウンドを想定して戦っていたと思うんです。具体的には、寝技をやりすぎないということをやっていたかなと。
オリヴェイラって、寝技が得意なだけじゃなく、寝技の展開自体が好きだから、以前はついつい寝技をやりすぎてしまっていたことがあったんです。極めて勝てればそれでもいいのですが、しのがれてしまったときは疲れてしまって、その次のスタンドの展開で不安定さが出てきたり、ガードが下がったり、体が流れながらパンチを打ったりとか、そういうことが起こりがちだったんです。
その反省から、試合全体のバランスを考えて、「出力のコントロール」をし始めたと思うんです。あえて打撃の展開を増やして、そこにうまく寝技を混ぜていくような感じで、寝技でそこまで体力を使わないようにするという。そういったスタイルにたどり着いたんじゃないかな。
相手からしたらオリヴェイラは寝技が強いのはわかっているので、寝技でやり合うんじゃなく、しのぐ、逃げるということをするわけです。それを追いかけていくというのは疲れるんです。だから追いかけすぎないようにして、立ち技と寝技のバランスがうまく取れたスタイルに変わっていった。
そういう気がします。試合全体のコントロールができるようになっていったので。たとえば前回のチャンドラー戦なんかでも、1ラウンドにパンチを効かされて、手を突いて四つんばいの体勢になりながら、頭を振ってパンチを受けないようにするという動きがあったんです。
そうです。オリヴェイラ的には、あのまま仰向けになって、すぐガードポジションから足を取りにいったりするなど、選択肢としてあったと思うんです。でもそうじゃなく、四つんばいの体勢でちょっと時間を使ってダメージを回復させて、寝技で体力を使いすぎないようにする。そういうことを頭に入れていたからこその動きだったんじゃないかと思うんです。
寝技に頼りすぎないことで、より寝技を活かすことができるという。だからオリヴェイラとしては、今回も5ラウンドマッチを見越して、出力のコントロールを考え、寝技を抑え気味にした組み立てにするんじゃないかなと思います。
ポワリエはフルラウンド上等のスタミナの化け物ですよね。だけど、あれはただスタミナがあるというだけじゃなく、さっき言った「出力」をナチュラルにコントロールできるタイプな気がするんです。
でも、ポワリエの戦い方を見ていると、どう見ても全力でやってるようにしか見えないんですよ(笑い)。
あとはパンチを打たれたら、強いのを打ち返すし。スクランブル状態になったときの動きとか、空振りもけっこう多いので、「これ、ずっと全力でやってるんじゃないの?」って思ったりもするんです。でもよくよく見ると、打撃の打ち合いになったとき、本人が意識してのことか分かりませんが、突然タックルに行ったり、急に四つ組みになって、ケージに押し付けたりとかしてるんです。
マクレガー戦でもそういう動きが見えたし、マックス・ホロウェイ戦なんかはとくにそうでしたね。
ダン・フッカーとの試合もそうでしたしね。だから、スタミナを使っているように見えて実はちゃんと温存しているから、試合後半に「予備タンク」があるかのように、さらに動けるようになったりもする。だから最終的にぐちゃぐちゃの競り合いになったら、「スタミナは俺の方があるぜ」っていう自信は間違いなくあるでしょうね。そういう意味で今回は、なんだったら序盤からスクランブル仕掛けるかもしれないですね。
スクランブルから寝技になって、オリヴェイラが力いっぱい極めにいったけど、ポワリエは脱出してスタンドに戻すような展開が何度も起こったら、オリヴェイラのほうがスタミナ切れを起こすことが考えられますから。
ただ、オリヴェイラもそういう展開になることを想定して、最後の最後にスタミナなり技なりを取っておくことも考えられますからね。やっぱりポワリエはキツくなると、どうしてもタックルにいきがちなんですよ。ということは、フロントチョークを取られやすくなるわけで。ポワリエも他の選手なら首を取られることはなくても、オリヴェイラなら、動けないように固めてから、もう一度絞めるような形にもできる選手なので。これはもう、試合が長くなればなるほど、お互いの思惑が見え隠れする試合になるんじゃないかなと思うんです。
そうなると相当面白い試合になりますよ。これは最後まで一瞬も目が離せないんじゃないかな。この試合で勝ったほうが、間違いなく現時点でのライト級の頂点と言っていいと思います。ただ、次の挑戦者にはジャスティン・ゲイジーが待ち構えていますが。
それ以外にもイスラム・マハチェフみたいな、組みが異様に強い選手も出てきたし。だから今回のオリヴェイラ対ポワリエは、ライト級頂上対決であると同時に、新たなライト級大戦争の始まりのような気もするので、これからますます楽しみです。
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2026年01月18日 04:00時点
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