村雨辰剛:“筋肉体操”は「かなり説明が難しかった」 朝ドラデビューに驚きと喜び

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でロバート・ローズウッドを演じる村雨辰剛さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」でロバート・ローズウッドを演じる村雨辰剛さん (C)NHK

 上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)で米軍将校のロバート・ローズウッドを演じている庭師の村雨辰剛さん。同局の人気番組「みんなで筋肉体操」の“筋肉アシスタント”で知られる村雨さんだが、同番組は出身地のスウェーデンの人たちには「かなり説明が難しかった」と告白する。今回、朝ドラデビューを果たしたことで、「もし出身地のスウェーデンでもNHKが見られるなら、家族も喜ぶでしょうね」と語る村雨さんに話を聞いた。

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 ◇朝ドラ出演を喜んだワケ 演じる上でアメリカ英語を意識

 村雨さんは、朝ドラの出演が決まったときの心境について、「僕は演技経験自体が少なくて、決まると思っていなかったので驚きました。メディアに出させていただくときは新しい挑戦ができることが面白いと思っているので、演技させてもらえるというのがすごくうれしかったです」と打ち明ける。

 続けて「今までは『日本で何をやっているの?』と聞かれると、庭師というのは説明できても、『みんなで筋肉体操』はかなり説明が難しかったので(笑い)。ドラマに出ましたって言うと、『あ、演技なんだ』と伝わりやすいと思います。やっとそれが言えます」と説明する。

 役の印象を聞くと、「ロバートは明るくてしっかりしている人だなという印象です。ちょっと真面目なところが僕自身と似てるかな(笑い)。僕はスウェーデンにいたころ、周りに日本語が全くない環境の中で日本語を覚えようと勉強していたので、安子さんやストーリーとの共通点も感じています」と話す。

 演じる上で意識したことは「アメリカ英語」だといい、「僕はスウェーデン出身で、普段使う英語がイギリス英語でもアメリカ英語でもないので、なるべくアメリカ人になりきるように努力しました。アメリカ人の友達と会話して、ちょっとその英語がうつるようにとか、間違いを注意してもらったりとか、できるだけのことはしたつもりです」と語った。

 ◇ロバートや安子の生き方は「当時の最先端」 現代と通じ合う話も

 「撮影初日に長めのせりふがいっぱいあるようなシーンが続いたので、さすがに緊張しました」と話す村雨さん。「同じNHKの番組でも、『みんなで筋肉体操』とは雰囲気が全然違います。隣に武田真治さんがいないから(笑い)。武田さん、もしくは谷本(道哉)さんがいれば、安心だし、緊張感もほぐれたんですけどね」と打ち明ける。

 また「上白石さんが、僕が何も分からなくてすごく迷惑をかけている分をフォローしてくださって、とても助かりました」と感謝し、「年齢は僕よりだいぶ下ですが、すごくしっかりしていて大人な方だなと思います。プロフェッショナルで、ものすごくすてきです」と安子役の上白石さんを絶賛した。

 村雨さんは、今後の見どころについて、「すごく国際的な新しい要素がたくさんある作品なので、ロバートと安子さんの関係性の今後をぜひ皆さんに見ていただけたらなと思います」とアピール。

 続けて「今から70年以上も前の日本でも、実際にこんなに国際的だったとは僕も知りませんでしたし、非常に興味深いです。ロバートや安子の生き方は、本当に当時の最先端だったでしょうね。すごく昔の話であっても、これからグローバリズムが進んでいく中でためになる話や、現代と通じ合うような話も多いかなと思います。安子さんとロバートの展開がどうなるのか、放送をぜひぜひ楽しみにしていてください」と呼びかけた。

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