大奥 Season2:“青沼”村雨辰剛の結末に「悔しかったと思う」 感情があふれ「撮影しながら心臓がバクバク」

「大奥 Season2」の「医療編(13)」の一場面(C)NHK
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「大奥 Season2」の「医療編(13)」の一場面(C)NHK

 男女が逆転した江戸を描く、よしながふみさんの人気マンガの実写化「ドラマ10大奥 Season2』」(NHK総合、火曜午後10時)の「医療編(13)」が10月17日に放送された。老中・田沼意次(松下奈緒さん)が失脚し、青沼(村雨辰剛さん)は死罪を言い渡された。村雨さんのコメントがこのほど公開された。

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 青沼は、オランダ人と丸山遊女の間に生まれ、長崎で育つ。大奥入りし、蘭方医学の講義をするかたわら、赤面疱瘡(あかづらほうそう)撲滅を目指した人物だ。

 村雨さんは青沼の結末について、「もちろん悔しかったと思います。若いですし、やり残したこともたくさんある。もっと生きたい、世のために働きたい、役に立ちたい、ありがとうって言われたいという気持ちはあったでしょう」とコメント。

 「でも、彼が何より先に思い浮かべたのは、教え子たちのことだったのかなと想像しました。次世代に残したい自分の知識や技術を受け継いでいる教え子たちは、これからも大奥の外で生き続けてくれる。皆が死刑になってもおかしくない時代だったと思うので、『私だけでよかったんです』というセリフもあるように、教え子たちの命が奪われずに済むことにほっとする気持ちの方が大きかったのかなと思いました」と語った。

 「あのシーンは末永創監督からもご指導いただきながら撮影しましたが、感情的になっていて自分を客観的に見られなくなるので、監督から指摘してもらえるのはありがたかったです。まだ教え子たちに伝えたいこともあるけれど、話せる時間はわずかしかない。慌てながらも、自分の思いをしっかり伝えるというのは結構難しくて。僕も予想していなかったくらい感情があふれて、撮影しながら心臓がバクバクしていました」と明かした。

 また、撮影を振り返って印象に残っているシーンは「長崎から大奥へ旅立つ前に、耕牛先生(飯田基祐さん)とお別れするシーン」だという。

 「庭師の修行をしていた自分が、親方とお別れした時に似ていたということもあり、印象的でした。6年ほど親方のもとで修業して、その後上京したのですが、僕の親方も最初はどちらかというと上京せずに修行を続けて欲しいと思ってくれていて。お別れする時、親方が泣いてくれた時のことを思い出しました」と振り返った。

 「あとは、先ほどお話しした死罪を言い渡されるシーンもそうですし、源内さん(鈴木杏さん)の死が近いことに青沼が気付くシーンも心に残っています。当時は絶対治せない病にかかっているということに気が付いて、それを源内さんに伝えなければならないという。青沼の心もぐちゃぐちゃだったと思います」と話した。

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