カムカムエヴリバディ:村上虹郎は「芝居の“設計”ができている」 プロポーズまでの“演じ分け”をCP絶賛

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で雉真勇を演じる村上虹郎さん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で雉真勇を演じる村上虹郎さん (C)NHK

 上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。初代ヒロイン・安子の同級生で義理の弟、雉真(きじま)勇を演じているのが村上虹郎さんだ。12月17日放送の第35回は、勇が安子にプロポーズをするシーンで幕を閉じたが、同作の制作統括・堀之内礼二郎チーフプロデューサー(CP)は、同シーンに至るまでの村上さんの“演じ分け”を「お見事」と絶賛する。堀之内CPに村上さんの魅力を聞いた。

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 堀之内CPは勇という人物について、「“成長”をよく描けていると思うんです」との印象を抱く。

 「勇には、好きな安子を『あんこ』と呼んで、ちょっとバカにするような子供っぽい時代がありました。でも結局、思いを伝える機会もないまま“挫折”してしまいました。その後、戦争から無事に帰ってきてからは、安子とるいが離れ離れにならないように、一度雉真家から出て行くように勧めたりもしました。そして、また安子とるいを雉真家に迎え入れて、2人を支えてあげて。その後にあのプロポーズですからね……」と勇の歩みをしみじみ振り返る。

 勇の成長過程に応じて、村上さんは勇を巧みに演じ分けているといい、「芝居の“設計”がよくできている」と評価する堀之内CP。「安子との距離の詰め方、取り方、離れ方を変えてみせるんです。安子を『お義姉(ねえ)さん』と呼ぶときと、『あんこ』と呼ぶときでの演じ分けも素晴らしいと思います」と説明する。

 村上さんについて、「これから大きく羽ばたいて行く俳優の一人」と位置づける堀之内CPは、「今回それを確信した」と告白。勇役のキャスティングについて、「ドラマの核となる勇役を魅力的に演じられるのは誰かと考えたときに、村上さんはスタッフの満場一致で選ばれたんです」と打ち明け、堀之内CPだけでなく、スタッフ一同が村上さんに大きな期待を寄せていたようだ。

 ちなみに、野球好きの勇といえば、バットを振ったり、ボールを投げたりする姿がたびたび描かれてきたが、実は村上さんは野球の猛練習をしたわけではないという。堀之内CPは、「本人はそれほど野球経験がないとおっしゃっていたのですが、スイングとか、ボールの投げ方がすごくきれいですよね。村上さんにはセンスがあるんだと思います」と感心していた。

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