ドラゴンボールDAIMA
第10話 ウナバラ
12月16日(月)放送分
アニメ「電脳コイル」などで知られる磯光雄監督の新作オリジナルアニメ「地球外少年少女」。2007年放送の「電脳コイル」でARが浸透した未来を予見した磯監督が、「地球外少年少女」で題材に選んだのは宇宙だ。一体、どんな未来が描かれるのだろうか? 月で生まれた14歳の七瀬・B(Bはキリル文字)・心葉を演じる和氣あず未さんは「私たちが何かすることによって未来が変わるかもしれません。責任を持って生きていくことの大切さを感じました」と語る。和氣さんに同作への思い、アフレコの裏側を聞いた。
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「地球外少年少女」は、「電脳コイル」以来、約15年ぶりとなる磯監督の監督作。AIが発達し、誰もが宇宙空間へ行けるようになった2045年を舞台に、月生まれの子供たちと地球から宇宙旅行にやってきた子供たちが、日本製宇宙ステーション・あんしんで出会うことになる。藤原夏海さんが月で生まれた子供で地球嫌いの厨二(ちゅうに)病ハッカーの相模登矢を演じるほか、小野賢章さん、赤崎千夏さん、小林由美子さん、伊瀬茉莉也さんらが出演する。
「地球外少年少女」はオリジナルアニメで、先が読めないストーリーが魅力の一つになっている。テーマが壮大で、専門用語も出てくる。和氣さんは「難しいお話なのかな?」と感じたという。
「オーディションの段階で作品、キャラクターについての説明をしていただきましたが、全体の30%くらいしか分からなくて。その段階で軸はつかめたのですが、深い部分は分かっていませんでした。宇宙のお話といえば、宇宙戦争で戦艦が戦うようなイメージがありました。シリアスで難しいのかな?と。でも、そういうお話ではなく、子供たちが主人公ですし、宇宙のイメージが変わり、近しいものとして感じることができました。難しい兵器の名前が出てくるような難しさとはまた違う難しさも感じました」
和氣さんが演じる心葉は、登矢と同じく月で生まれた少女。体が弱く医療用ドローンと共に行動する。心葉は14歳ではあるが、どこか大人びたところもある。和氣さんは、感情表現が繊細な心葉を演じきった。
「最初はつかめないところがありました。表情が表に出ないけど、無感情というわけではありません。登矢に対しては母性のようなものもあります。精神年齢が高いのですが、どこか達観しているところもあって……。普通の14歳ではない感情を持っている子なんです。感情を表現する中でニュアンスが難しくて『もうちょっと感情を出していい』『今のは出し過ぎ』とディレクションをいただくこともありました。段々と慣れてきたかな?と思い、感情を表現すると『ここは達観した感じで』というディレクションをいただいたり、シリアスなシーンで『悲しい感情なのかな?』と思っていたら『多幸感に包まれているイメージで』となったりと。不思議な存在です」
専門用語などが難しくはあるが、アフレコでは磯監督が細かく説明してくれることもあり、安心感があったという。
「監督が『全部説明するから!』と熱く説明していただけたので、すごく分かりやすかったです。監督の熱意を感じていました。ディレクションもすごく丁寧で、例えば『おはよう』の一言でも何度もチャレンジさせていただいたり、全てのせりふにこだわりがあるんです。監督は常に笑顔なんですね。監督の気持ち、楽しさが伝わってきて、100点を取りたい! 監督の熱い思いに負けたくない!と収録に臨みました」
磯監督の細部へのこだわりを感じながら、全力で心葉を演じた。
「アフレコでは、音響監督と監督がお話しして、音響監督がまとめて説明することが多いのですが、今回は、監督がブースまで来て説明してくださることもありました。アフレコの前に、音楽を聴かせていただき『こういう音楽になるから、お芝居は……』と説明があったり、これまでの収録では経験したことがないこともありました。ディレクションがとても丁寧で『地球外少年少女』についてじっくり考えながら収録させていただきました」
いつか気軽に宇宙に行けるかもしれない。「地球外少年少女」は、そんな未来を感じさせる作品だ。和氣さんも出演する中でさまざまな刺激を受けた。
「宇宙に行きたい思いはあるのですが、科学は苦手(笑い)。『地球外少年少女』に関わってから、宇宙のことをいろいろ調べるようになりました。宇宙はすごく広い! こんなに地球は小さいの!? 絶対に地球人以外の生き物がいると思うんです。いろいろ考え始めて、気になって仕方がないです。『地球外少年少女』は、こういう未来もあるかもしれない……と考えさせられる作品です。子供たちが未来を変えていく姿にしびれました。今から未来を変えるのも遅くないかも? 私たちが何かすることによって未来が変わるかもしれません。責任を持って生きていくことの大切さを感じました」
「地球外少年少女」は、見る度に発見がある。人類の未来などさまざまな問題を提起しているようにも見える。きっと刺激を受けるはずだ。
「地球外少年少女」は、全6話構成で、前編(第1~3話)が1月28日から、後編(第4~6話)が2月11日から、それぞれ2週間限定で劇場上映される。2月11日から劇場公開版のブルーレイディスクとDVDが劇場で販売。Netflixでも1月28日から世界同時配信される。
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