カムカムエヴリバディ:ジャズマン、ヒッピー、ロックミュージシャン、錠一郎の風貌“七変化” 制作が舞台裏明かす

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演するオダギリジョーさん (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出演するオダギリジョーさん (C)NHK

 女優の上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「カムカムエヴリバディ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。2月7日からスタートした第15週では1980年代に入り、1925年から描かれてきた物語もいよいよ後半にさしかかった。100年の物語が進行する中、セットや小道具などさまざまな変化がある今作だが、特に注目したいのは、錠一郎(オダギリジョーさん)の風貌の変化だ。

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 錠一郎が初登場した第40回は1962年が舞台。当時、ジャズ喫茶を拠点とするトランペッターだった錠一郎は、ステージ上ではキリッとしたスーツ姿にオールバックという、ジャズマンらしいいでたちだった。プライベートでは、ワイシャツにデニムを合わせたクラシックなコーディネートが多かった。

 ところが第14週(1月31日~2月4日)から1976年に進むと、ジャズマンの面影は一変。サイケデリック柄のTシャツ姿や柄物のパンツ、チューリップハット、フリップアップ式サングラスといったファッションに変化。長髪も相まって、1960年代後半から70年代にかけて流行した、ヒッピーのような姿に激変した。

 さらに1983年になると、セミロングのヘアスタイルにヒゲをたくわえ、さながらロックミュージシャンのような風貌になった。

 錠一郎の“七変化”ぶりについて、第15週の演出を担当した橋爪紳一朗さんは、「これから90年代、現代と進んでいくので、トランペッターとしてのジョーからスタイルの遍歴があります」と説明し、「何パターンか変えないといけないので、オダギリさんご本人もどう変えていくのか楽しまれていました」と明かす。

 衣装やセットは「チーフ演出の安達(もじりさん)を中心に、何パターンから試し、台本の進行に合わせています」といい、「オダギリさんと話し合いながらヘアスタイルや衣装を合わせていき、決めていった」と話した。

 「カムカムエヴリバディ」は、朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーで、昭和、平成、令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く。上白石さんは祖母の安子役、深津さんは母のるい役、川栄さんは娘のひなた役として、バトンをつなぐ。

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