第45回日本アカデミー賞:「ドライブ・マイ・カー」が作品賞含め8冠達成 西島秀俊「世界の大きな波みたいなもの」

映画「ドライブ・マイ・カー」の一場面 (C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
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映画「ドライブ・マイ・カー」の一場面 (C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会

 日本映画の祭典「第45回日本アカデミー賞」授賞式が3月11日、東京都内で開催され、西島秀俊さんが主演を務める映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)が作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞の8部門で最優秀賞を獲得した。

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 西島さんは、「作品を評価していただいて、世界で見ていただいているのも、世界の大きな波みたいなものなのかなと思っています。とにかく平和が訪れるように、人々がまた心の絆を取り戻せるように心から祈っております」とコメントした。

 濱口監督は、「関わったすべてのキャスト、スタッフ、その方たちを支えてくださった皆様のおかげで取れた賞だと思います」と語った。

 「ドライブ・マイ・カー」は、村上春樹さんの短編小説集「女のいない男たち」(文春文庫)収録の同名小説が原作。舞台俳優で演出家の家福悠介(西島さん)は、脚本家の妻・音(霧島れいかさん)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会ったのは、寡黙なドライバー・渡利みさき(三浦透子さん)だった。みさきは悠介の愛車を運転してくれることになったのだが、家福はみさきと過ごす中で、それまで目を背けていたことに気づかされていく……というストーリー。

 同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のために設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で実施される。今回の選考は、2021年1月1日~12月31日に公開された作品が対象。羽鳥慎一さんと長澤まさみさんが司会を務めた。

 ◇優秀作品賞は次の通り(敬称略)

 「キネマの神様」▽「孤狼の血 LEVEL2」▽「すばらしき世界」▽「ドライブ・マイ・カー」▽「護られなかった者たちへ」

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