ちむどんどん:OPを全編アニメーションにした理由 「実写で切り取っても、肉眼で見たものにかなわない」

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のタイトルバックのワンカット(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」のタイトルバックのワンカット(C)NHK

 女優の黒島結菜さんが主演を務める2022年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(月~土曜午前8時ほか)が4月11日にスタートした。歌手の三浦大知さんが担当する主題歌「燦燦(さんさん)」に合わせて流れるオープニングタイトルバックは、全編フルCGアニメーションで描かれているが、制作統括の小林大児チーフプロデューサーに理由を聞いた。

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 20代の頃にNHK沖縄放送局勤務で、4年間沖縄で暮らしていたという小林さんは「沖縄の自然はステキだなと思うのですが、実写で切り取っても、肉眼で見たものにはかなわないなという気持ちもあって」といい、「実写よりも、フィクションの方が、僕たちのイメージする沖縄の自然を表現できるのではないかと思いました」と説明。「日本が世界に誇るアニメーションで沖縄の自然を描くことで、より視聴者のハートに届くものになるのではないか」と狙いを明かした。

 タイトルバックは、メインビジュアルと同じくCGクリエーターの森江康太さんが手掛けた。森江さんはこれまで、2017年度前期の朝ドラ「ひよっこ」のタイトルバックや、4人組ボーカルグループ「GReeeeN」の楽曲「星影のエール」のミュージックビデオなどを手掛けてきた。

 小林さんは「コンセプトから森江さんの意見も大幅に取り入れて作っていただいた」というタイトルバックについて、「ひとえに森江さんとスタッフの技術と努力のおかげですが、チームとしてはとてもステキになったな、アニメーションにして良かったなと思う出来になりました」と自信をのぞかせた。

 NHK連続テレビ小説第106作となる「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの脚本家・羽原大介さんのオリジナル作品。2022年に本土復帰50年を迎える沖縄が舞台で、沖縄料理に夢をかけるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ、黒島さん)ら4兄妹の笑いと涙の物語となる。

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