シュート!:28年ぶり新作テレビアニメ 小林千晃「主人公は陰キャ」 熱い“掛川魂”も

「シュート!Goal to the Future」の先行上映会に登場した(左から)宮川愛李さん、土屋神葉さん、小林千晃さん、土岐隼一さん、小野友樹さん
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「シュート!Goal to the Future」の先行上映会に登場した(左から)宮川愛李さん、土屋神葉さん、小林千晃さん、土岐隼一さん、小野友樹さん

 大島司さんの人気サッカーマンガ「シュート!」が原作の新作テレビアニメ「シュート!Goal to the Future」の第1、2話の先行上映会が6月21日、新宿バルト9(東京都新宿区)で行われ、主人公の辻秀人役の小林千晃さんら声優陣が登場した。小林さんが演じる秀人は、あることがきっかけでサッカーから距離を置いているキャラクターで、「主人公はひと言で言えば“陰キャ”です」といい、「でも、サッカーはやめられなくて、好きなものを好きと言えないもどかしさがある。成長していく姿に共感して好きになってもらえるのではないか」と語った。

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 イベントには、掛川高校サッカー部で秀人とチームメートになる黒川昴流役の土岐隼一さん、風馬成役の小野友樹さん、秀人の幼なじみの小久保公平役の土屋神葉さん、オープニングテーマ「アオレイド」を担当する宮川愛季さんも登場した。

 サッカー経験者の小野さんは「シュート!」の大ファンで「僕が全国大会に出られたのは『シュート!』のおかげ。(『シュート!』に登場する)あいつらに力をもらった」と作品に刺激を受けて、サッカーのトレーニングに励んだエピソードを明かした。イベントでは、6月22日に誕生日を迎える小野さんをサプライズで祝福する一幕もあり、原作の大島さん直筆の似顔絵がプレゼントされた。小野さんは「生きていたらいいことあるんだね」と喜び、「何かを頑張るということを『シュート!』を通して知った。僕の原点とも言える作品」と「シュート!」愛を語った。

 小林さんは、新作アニメについて「令和にやる意味が詰め込まれている作品。原作との違い、熱量の違いもあるんですけど、根っこにある掛川魂は各キャラクターに詰まっています。試合をそばで応援しているような熱量で見ていただければすごくうれしいです。本当に熱い作品です」と魅力を語った。

 「シュート!」は、1990~2003年に「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されたサッカーマンガ。天才・久保嘉晴と一緒にプレーするために、新設校の掛川高校に入学した田仲俊彦が、強烈な左シュートを武器に、強豪チームを倒していく姿が描かれた。テレビアニメ「蒼き伝説シュート!」が1993~94年に放送された。SMAP主演で1994年に実写映画化もされたことも話題になった。コミックスの累計発行部数は5000万部以上。

 新作は、元イタリア名門チームの“世界の闘将”神谷篤司と、神谷の出身校で今は弱体化した掛川高校に通い、サッカー部と距離を置こうとする辻秀人が出会い、新たな伝説の幕が上がる……というストーリー。「蒼き伝説シュート!」以来、約28年ぶりの新作テレビアニメとなる。7月2日からAT-X、TOKYO MX、テレビ静岡、読売テレビほかで順次放送される。

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