NHKは6月24日、2023年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)のタイトルが「ブギウギ」で、戦後の大スター、笠置シヅ子さんをヒロインのモデルにすると発表した。脚本は、2014年公開の映画「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞と菊島隆三賞を受賞した足立紳さんが担当する。
ウナギノボリ
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連続テレビ小説の第109作となる「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」や「買物ブギー」など数々の名曲を歌った戦後の大スター、笠置シヅ子さん(1914-1985年)が主人公のモデルとなる。笠置さんの人生を、激動の時代の中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けた歌手の波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。原作はなく、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。音楽は服部隆之さんが担当。
脚本の足立さんは、日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。助監督、演劇活動を経て脚本を書き始める。2015年公開の映画「お盆の弟」でヨコハマ映画祭脚本賞受賞、 NHKドラマ「佐知とマユ」で市川森一脚本賞受賞。 2016年、「14の夜」で映画監督デビュー。 2019年、原作、脚本、監督を手がけた「喜劇 愛妻物語」で第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最優秀脚本賞受賞。2020年、「劇場版 アンダードッグ前後編」でヨコハマ映画祭脚本賞を受賞した。
そのほか、映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(2018年)、「嘘八百」(2018年)、「こどもしょくどう」(2019年)、「嘘八百 京町ロワイヤル」(2020年)などの脚本を手がけた。NHKでは、ドラマ「六畳間のピアノマン」(2021年)や、6月26日からBSプレミアムで放送される「拾われた男」の脚本を担当している。
足立さんは、今作の執筆にあたり、「主人公のモデルとなる笠置シヅ子さんが生命力あふれる表情とダンスで踊り歌った『東京ブギウギ』という歌は、戦後、多くの日本人たちに『明るく前向きに生きる活力』を与えました。ですが、その底抜けに明るくて陽気なメロディーの裏には、笠置シヅ子さんのさまざまな人生がありました」とコメント。
続けて、「そんな笠置シヅ子さんをモデルにした主人公を描くことで、今度は『今を生きる人たちに、今、 必要な活力』というものが描けるかもしれないと思いました。主人公は時に人を巻き込み、時に巻き込まれ、たくさん人に迷惑をかけ、迷惑もかけられながら生きていきます。それは人が生きていく上での当たり前の姿だと思います。そんな主人公の生きる姿を見て、いつしか主人公の生き方を笑いながら肯定し、ドラマを見ながらいつの間にか『生きる活力』のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になればうれしいなと思っています」とコメントしている。
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