かがみの孤城:劇場版アニメ 主人公こころの“声”解禁 監督に原恵一 A-1 Pictures製作 辻村深月の人気小説原作

劇場版アニメ「かがみの孤城」のロゴ(C)2022「かがみの孤城」製作委員会
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劇場版アニメ「かがみの孤城」のロゴ(C)2022「かがみの孤城」製作委員会

 直木賞作家の辻村深月さんのベストセラー小説が原作の劇場版アニメ「かがみの孤城」の特報が7月21日、公開され、主人公の中学生・こころの“声”がお披露目された。こころのキャストは明かされておらず、7月28日に続報が発表される。アニメ「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原恵一さんが同作の監督を務め、「ソードアート・オンライン」などのA-1 Picturesが製作することも発表された。

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 特報では、「たとえば、夢見る時がある。転入生がやってくる。その子はなんでもできる、すてきな子」といったこころのモノローグが流れる中、こころが歩き出す足元や、光る鏡に手を触れようとしているシーン、7枚の鏡が並ぶ広間、海の上にそびえ立つ城などが描かれた。

 原監督は「監督は孤独だ、などと云(い)う。それは実際その通りで、自分は孤独では無い、なんて云う監督は大嘘付きか大バカ者だし、孤独に耐える覚悟が無い人間は監督なんかやるべきじゃない。スタッフ、キャストの仕事をジャッジして、OK、NGを決め、進むべき方向を示さなければならない。それは個人の意地を貫くことで、故にその責任を負うには孤独である必要があると思うのだ。そんな監督仕事ではあるが、甘美な瞬間がある。それは作品が、自分の思っている以上のものになる予感を感じた時、監督をやって良かった、としみじみ思うのだ。今、『かがみの孤城』という映画を作りながら、そういう予感を感じ、ワクワクと仕事をしている」とコメントを寄せている。

 生徒役の声優オーディションを開催することも発表された。募集の詳細は、公式サイトに公開されている。

 「かがみの孤城」は、青春期独特の繊細な感情や感性を描いたファンタジーミステリー。学校での居場所をなくして家に閉じこもっていた中学生・こころの部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、城のような不思議な建物にたどり着く。こころと似た境遇の7人が集められ、城の中には秘密の鍵が隠されており、鍵を見つけた者は何でも願いがかなう……という展開。

 2018年に全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶ「本屋大賞」を受賞。「王様のブランチブック大賞2017」「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2017」など9冠を達成し、累計発行部数は130万部を突破している。2019年にコミカライズ、オーディオブック化、2020年に舞台化されるなどのメディアミックスが展開している。

 劇場版アニメは2022年冬公開。

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