ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
人気アニメ「ドラえもん」のジャイアンこと剛田武役で知られる人気声優の木村昴さん。「呪術廻戦」や「東京リベンジャーズ」「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」などさまざまな人気作に出演し、放送中の特撮ドラマ「仮面ライダーリバイス」では、主人公の相棒となるバイス/仮面ライダーバイスを好演。今年1月にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に以仁王(もちひとおう)役として出演したことも話題になった。7月にスタートしたテレビアニメ「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP(アンダーセブンティーンワールドカップ)」では、オーストラリア代表のJ・Jドルギアスを演じるなど各方面で大活躍中の木村さんは、胸に抱いている“野望”があるという。声優としての今の思いを聞いた。
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テレビアニメ「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」は、許斐剛(このみ・たけし)さんの人気テニスマンガが原作のアニメ「新テニスの王子様」の約10年ぶりとなるテレビシリーズ。2014年にリリースされたOVA「新テニスの王子様 OVA vs Genius10」の後の物語で、主人公・越前リョーマたちがU-17 ワールドカップに挑む姿が描かれる。
木村さんは、「『テニプリ』は日本人なら大体の人は知っている最強アニメの一つ。20年以上の歴史があるタイトルに携わることができて光栄です」と喜ぶ。木村さんが演じるJ・J・ドルギアスは、日本代表と対戦するオーストラリア代表選手の一人で、ド派手なモヒカンヘア、破天荒な言動が特徴の人気キャラクターだ。
「ドルギアスは、オーストラリア版ガキ大将ですね。非常に気性が荒くて、外面が悪くて、言葉遣いもひどいです(笑い)。自分のチーム以外の人を見下していますし、もっと言えば、自分のチームメートのこともさげすんでいます。彼には弟がいるのですが、弟にだけはめっちゃ優しい。それがいいところですね。それ以外は全員嫌いなので、演じる時はだいぶ嫌なヤツを表現したつもりです」
ドルギアスは、弟以外のあらゆるキャラクターに敵意を剥き出しにする乱暴者ではあるが、そうした言動にも理由がある。
「弟が絡んだある事件によってドルギアスは今の状態になっているので、わざと人当たりを悪くしてるようなところがある。そういうキャラクターは演じがいがあります。最初のうちは見ている人に『なんか嫌な感じ』と思ってもらえたらいいなと思います。日本代表の敵役として存在感強めに、インパクトでかめにいきたいなと。その後、弟に対する優しい一面が出てきた時に“ギャップ萌(も)え”でドルギアスファンが爆増するんじゃないかと。好感度爆上がりでドルギアス旋風を巻き起こすことでしょう(笑い)。頑張ります!」
木村さんは「悪役は演じがいがある」とも感じているという。
「主人公たちをより輝かせる立ち位置でもあると思うし、輝かせるために窮地に追い込まなくちゃいけない。強すぎて腹が立つような、そういうキャラクターになっていけたらなと思います。見ている人が揺さぶられるような、そういうお芝居ができたらいいなと思ってトライしました」
アニメだけでなく、ドラマ、バラエティーと、多方面で活躍する木村さん。2009年には、自身の劇団「天才劇団バカバッカ」を結成し、座長として劇団員を率いている。近年のめざましい活躍に「こうなりたくて、これを目指してきましたから。非常に充実してますし、楽しいです」と語る。木村さんは「ドラえもん」で共演し、「師匠」と慕う声優の関智一さんを「ずっと追いかけてきた」という。
「僕は、14歳で声優デビューしてから関さんと共にずっと活動させていただいています。僕が高校生の時、関さんがため息ばっかりついている時があって『向こう半年、丸一日の休みがないんだ』と。スケジュール帳を見せてもらったら、もうパンパンで。僕はそれにむちゃくちゃ憧れたんですよ。当時、僕は『ドラえもん』以外の仕事はゼロだったので、スケジュール帳には週に1個しか印が付いていなくて。僕もため息が出るほど自分のスケジュール帳をパンパンにしたい!という目標をずっと持ちながら、マネジャーさんと二人三脚でやってきたんです」
その後、高校卒業を控えた木村さんは、「365日お芝居のことだけを考えたい」と思い、関さんに相談して、自身の劇団を結成した。
「関さんにみたいになりたいと思って勉強しました。そうしているうちに、マネジャーさんがため息をつくようになったんです。『どうして木村さん、スケジュール空いてないんですか?』と。僕のスケジュール帳が、あの時見た関さんのスケジュール帳に近付いていったんです。今は、あの時の関さんのため息の理由もなんとなく分かるようになってきたし、こんな幸せなことはないなと」
木村さんは、関さんにかけられた忘れられない一言があるという。それは、木村さんが関さんの劇団の公演に客演として出演した時だった。
「僕が劇団を作って10年ぐらいたったころだと思います。公演初日の本番10分前にちょうど二人きりになった時に『いい役者になったな』って言われて。これまで関さんに『もっとこうしたら?』とかアドバイスをもらったことはあったんですけど、褒められたことってあんまりなくて。関さんが『劇団を背負ってきてるって感じがして頼もしいよ。きょうもよろしく』と言ってくれたんです。褒められた! やばい!と思いました」
最後に木村さんに、今の“夢”を聞いた。
「あくまで僕は声優なので、声優業でビッグになることはもちろん根底にあるんですけど、最近いろいろな仕事をやらせていただく中で『いろいろできる』に越したことはないなって。イベントのMCとか、バラエティー番組とか、いろいろなところで培ったスキルって大いに声優業に生かせるなって。声優業にフィードバックできるように吸収している感覚ではあるんです。それを踏まえて、僕がMCの番組を持ってみたい。関さんも『声優パーク建設計画メタバース部』でMCをやられてますけど、僕は『声優』という枠組みを脱した番組のMCをやってみたい。蓋(ふた)を開けてみたら『あの人、声優だったの?』というような活躍をしてみたいです」
さらに、その先の“野望”も抱いているという。
「最大の目標は、ハリウッドデビューですね。もう言っちゃいます。日本の声優さんの中で、多分まだ誰も挑戦してないのは、吹き替えされる側になること。僕がハリウッド作品に出演して、吹き替えされる側になる。それで、僕のお芝居に関さんが声を当てる。関さんに吹き替えてほしい。そんな目標があります。世界に行ってみたいです」
笑顔を見せながら夢を語った木村さん。その後、「新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP」に出演する関さんに触れ、「関さんが演じるギリシャ代表から目を離さないでください!」とアピールする姿も印象的だった。今後のさらなる活躍に注目だ。
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