HiGH&LOW THE WORST X:“楓士雄”川村壱馬ד司”吉野北人ד轟”前田公輝ד小田島”塩野瑛久が語る戦ってみたい相手

「HiGH&LOW THE WORST X(クロス)」に出演する(左から)塩野瑛久さん、吉野北人さん、川村壱馬さん、前田公輝さん
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「HiGH&LOW THE WORST X(クロス)」に出演する(左から)塩野瑛久さん、吉野北人さん、川村壱馬さん、前田公輝さん

 男たちの熱き戦いを描く「HiGH&LOW」シリーズの最新映画「HiGH&LOW THE WORST X(クロス)」(二宮“NINO”大輔総監督、平沼紀久監督)が、9月9日に公開される。2019年に公開された「HiGH&LOW THE WORST」(久保茂昭監督)の続編。3年ぶりの“熱戦”を控え、鬼邪(おや)高校の頭・花岡楓士雄(はなおか・ふじお)役の「THE RAMPAGE」の川村壱馬さん、高城司(たかじょう つかさ)役の吉野北人さん、轟洋介役の前田公輝さん、鳳仙学園の四天王"小沢仁志"の1人である小田島有剣(おだじま ゆうけん)役の塩野瑛久さんに話を聞いた。

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 ◇前作の反響の大きさにキャスト陣も驚く

 --前作は大ヒットを記録し話題を集めましたが、改めて前作上映後の反響はいかがでしたでしょうか。

 川村さん:前作を見てくれた皆さんが続編を楽しみにしてくださっているぐらい、良い反響をかなりいただいたと思います。

 吉野さん:反響はかなり良かったと思います。すごく感じたのは、僕と壱馬は普段THE RAMPAGEというグループで活動しているのですけど、ライブでもメンズの方が増えたことで、すごくうれしい。「HiGH&LOW THE WORST」が公開してから、そういう方も増えてきたので、影響力ってすごいなっていうのは改めて感じました。

 前田さん:個人的なことを言うと、ドラマと「HiGH&LOW THE MOVIE」から「THE WORST」までわりと時間があいて。(山田裕貴さんが演じた)村山はいろいろS.W.O.R.D.(スウォード)の戦いにも参加していましたが、轟はちょっと沈黙を貫いていたので、どうやったら皆さんの轟に歩み寄れるかなどといった不安もありました。前作が公開されてからは、それこそ前田というより轟として僕を認識してくださっている方や、僕のせりふをすべて覚えてくださっている役者の方もいらっしゃって。人生として大きな幹になったキャラクターと出合えたことを感じるぐらい反響はありました。

 塩野さん:僕の演じた小田島有剣という役名が、こんなに覚えてもらえるとは思わなかったです。劇中で小田島と呼ばれている回数、多分1回あるかないか。小田島有剣という字面だけを見て、その名前を覚えてくれた皆さまに大感謝です。すごくうれしいですね。

 ◇新作は作品としても一回り成長したものに

 --3年ぶりとなる待望の新作が公開されますが、どのような心境か聞かせてください。

 川村さん:新作は、作品自体がもう一段階、成長したのかなというところはありますね。前回は鳳仙が一枚岩で鬼邪高はまだ関係値が形成されていない中で、それぞれのプライドとかいろんな経験を経て最後のシーンになりますが、今回は最初からわりと鬼邪高チームの団結力がある状態で始まるので、より仲間の大切さみたいなテーマ性も大きく、よりわかりやすくなっていると思います。

 吉野さん:前回は鈴蘭に乗り込んで“匂わせ系”な形で終わっていたのですが、今回の台本を読ませていただき、鈴蘭と意外な関わり方をしているほか、鈴蘭以外にもいろんな高校が出てきていろんな関係値、いろんな思いでそれぞれの戦いを繰り広げる内容になっていて、最初読んだときは夢中になって一瞬で読み終わりましたね。司も重要な役割を担うキャラの1人だったので、司をどう演じようかなというワクワク感がすごくありました。

 前田さん:本シリーズは轟が毎回人間的な成長を常に遂げているのですけど、それがおそらく急ピッチというか。鬼邪高という存在感と影響力など、とにかく好奇心が止まりませんでした。

 塩野さん:今回はまた新たなキャストを迎えて、鳳仙も新たな一面を見せるというか。鳳仙のピリピリしていない空気感を交えつつ、鳳仙メンバーたちの人柄やキャラクター性も深みが増しています。そういうところを注目して見ていただけたら、鳳仙チームとしてはとてもうれしい。またこうして鳳仙学園という、高橋ヒロシ先生の原作の制服を着られること、袖を通せることが何よりもうれしく、そこに対してちゃんとリスペクトと尊敬の念を持ちながらみんなで一生懸命演じました。

 --本作には須嵜亮(すざき・りょう)役の中本悠太(NCT 127・YUTA)さんらが新たに参戦していますが、印象などを教えてください。

 塩野さん:僕の中での悠太君の印象は、悪い意味で捉えないでほしいのですけど、本当にどこにでもいるような兄ちゃんというか。全然壁がなくて接しやすいし、すごく撮影を楽しんでいる感じがして。本人も、いつもと違う刺激がたくさん詰まっていて楽しいと、目をキラキラさせながら言っていて。きっと芝居も含め、こういう世界観を彼は多分演じたかった思いがあり、そこに参加できていることを実感しながら現場に挑んでくれていることがうれしかった。そういう人柄も見られたので、良い作品になるなと思っています。

 川村さん:まさしくそうだなと思います。最初は役の印象が乗っかるというか、どこかツンとしている印象があるのかなと思ったけど、第一印象からすごく良い印象で。それこそ瑛君(塩野さん)が言ったように、僕からしたらもう大阪の兄ちゃんみたいな感じ(笑い)。アクション練習のときからずっと思っていたのですが、本気で取り組んで、向き合ってくれているのが目でわかって本当に熱いシーンを撮りたいと思いました。仲を深められた結果、めちゃくちゃ良いシーンが撮れて良かったです。

 ◇強者たちが戦ってみたい相手は…

 --シリーズには多くのキャラクターが登場しますが、戦ってみたいキャラクターはいますか?

 川村さん:僕は轟と村山です。バチバチという感じじゃなくて、「やろうぜ!」みたいな感じで2人とやりたい。

 前田さん:たしかに村山と楓士雄が笑いながらケンカしている狂気的な、猟奇的な感じはちょっと見えるわ(笑い)。(轟は)やっぱりラオウ(三上ヘンリー大智さん)かな。あんな圧倒的な存在感を見せられてというか。自分自身もせりふとして、「鈴蘭のラオウっていうヤツがいるんだけど」みたいなのがあり、そこから月日も流れ、どんなラオウになってるのだろうという好奇心もあったので。ラオウに挑んで一発で仕留められたいですね(笑い)。圧倒的な強さを体感してみたい。

 吉野さん:僕は小田島。客観的に見てみたいし、多分ケンカでいうと同じぐらいの強さだと思う。だからシンプルにどっちが強いのか見てみたいし、拳を交えてみたいというのはありますね。

 塩野さん:小田島目線で言ったらやっぱり鈴蘭の、チョロチョロうるさいのでビンゾー(板垣瑞生さん)で。マーシー(時任勇気さん)というよりはビンゾーかな。マーシーはもう「おおマーシー」っていう、ちょっともう、その距離感なので、ちょっとチョロチョロしてあいつウザいなっていう、そのぐらいのノリでいきそうだなって。

 前田さん:ビンゾー、カポエラとか扱いそうだよね(笑い)。

 --最後に代表して川村さん、楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

 川村さん:鬼邪高チームの団結力があり、そこに鳳仙チームが改めて参戦するほか、鈴蘭とかいろんなチームが出てきて、そことの絡みとかがどうなっていくのかは映画を見ていただいてのお楽しみ。悪役は悪役でもその人なりの“正義”があり、いろんなところでいろんなプライドがぶつかり合って最終的に導き出される“答え”みたいなものが映画には詰まっていると思います。僕も見てそう感じたので、ぜひ見てもらえたら。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

 ※高橋ヒロシさんの高ははしごだか

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