黒島結菜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(月~土曜午前8時ほか)が、9月30日にいよいよ最終回を迎える。ドラマは残り1回ながら、ここにきて、ヒロイン一家の三女・歌子(上白石萌歌さん)の体調が急変し、倒れてしまうなど“予測不能”。「食」と「家族」をテーマにした物語はどのような着地を見せるのか……。
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最終回“一つ前”となった第124回(9月29日放送)では、暢子(黒島さん)の新しい店「やんばるちむどんどん」がオープン。開店日には、早苗(高田夏帆さん)、正男(秋元龍太朗さん)、金吾(渡辺大知さん)と、暢子、良子(川口春奈さん)、歌子三姉妹にとってそれぞれに懐かしい人々がやってくる。
歌子が民謡歌手を目指すきっかけとなった恩人・上原照賢(大工哲弘さん)もやってくる。照賢は歌子の高校時代の恩師・下地響子(片桐はいりさん)と与那国島を訪れた時に出会ったといい、手紙も預かっていた。
慌ただしくも、充実したオープン日。営業が終わり、家族みんなで店の片付けをしているさなか、急に歌子の息づかいが荒くなり、机に突っ伏してしまう。歌子は病院に搬送され、入院する。
夫の智(前田公輝さん)、母の優子(仲間由紀恵さん)は医師(平川和宏さん)に「大丈夫ですよね?」「いつもの熱なんですよね?」と尋ねると、医師は険しい表情で首を横に振り、「できることはやりました。後は本人の気力と体力を信じて経過を見守るしかありません」と返答。その後、3日たっても歌子の熱は下がらず、意識ももうろうとしていた。
「やんばるちむどんどん」は臨時休業する。暢子は早朝から、歌子が子供の頃に熱を出した際に優子が作っていた、熱冷ましになる「フーチバー」を用いた「フーチバージューシー」を作る。暢子は「歌子は目を覚ます! お父ちゃんがきっと守ってくれる」と信じるが……と展開した。
制作統括・小林大児CP(チーフプロデューサー)は、ドラマがスタートする前の取材で、「脚本チームとしては、“最終回がこうなる”ということを初めに決めてから、第1週の本を作るという新しい挑戦をしました」と明かしていた。
また、小林CPによると、ドラマは沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子(黒島さん)ら4兄妹たちの「美しい家族とふるさとの物語」という位置づけで、「4兄妹の物語ということで、『若草物語』や『細雪』といった過去の名作にも刺激を受けました」とも紹介。さらには「誰もがかつて、うれしいときも悲しいときも、誰かと共に食べて生きてきたということ、おいしいものを大好きな人と食べると笑顔になれるということ。そんな当たり前の、足元に秘められている豊かな泉を感じていただけるとうれしいです」と呼び掛けていた。
最終回(第125回、9月30日放送)では、暢子の新しい店「やんばるちむどんどん」の開店初日は、みんなの協力のおかげで大盛況だった。しかしその日、歌子が熱を出し倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず暢子、優子、良子たちは心を痛める。千葉から賢秀(竜星涼さん)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀と良子と共に、とある場所へ向かう……。
最初から決まっていたという物語の結末は、どのような形となるのか。そして歌子は回復するのか。クランクアップ時に公開された暢子のセーラー服姿の意味するものとは。強い絆で結ばれた4兄妹の物語を最後まで見届けたい。
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