川口春奈:フォロワー数20万人超、主演ドラマ「silent」に意気込み 目黒蓮に感じる“陰”の魅力も

連続ドラマ「silent」で主演を務める川口春奈さん(C)フジテレビ
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連続ドラマ「silent」で主演を務める川口春奈さん(C)フジテレビ

 10月6日にスタートする連続ドラマ「silent」(フジテレビ系、木曜午後10時)。主人公の青羽紬が、耳に難病を抱えた元恋人・佐倉想と再会し、現実と向き合いながら共に乗り越えていく姿を描くオリジナルラブストーリーで、放送前にも関わらず、公式ツイッターのフォロワー数が20万人を超えるほどの注目を集めている。そんな本作で主演を務め、紬を演じるのが川口春奈さん。手話にも挑戦し、苦戦しつつも「奥深さを感じています」と明かす。想を演じる人気グループ「Snow Man」の目黒蓮さんと共に、ドラマへの意気込みや撮影の裏側を聞いた。

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 ◇早くも視聴者の期待を実感 「いいものを作っていきたい」 

 本作は、プロデュースを手がける村瀬健さんの「本気で泣ける、いわゆる“本格ラブストーリー”を作りたい」という思いのもと制作された。紬と想は高校の同級生で、当時は恋人同士だった。しかし、18歳で想が「若年発症型両側性感音難聴」を発症。一方的に紬に別れを切り出し、何も告げずに彼女の前から姿を消した。それから8年後、想と再会した紬は、彼の耳がほとんど聴力を失っていた事実に直面。想に対する気持ちと、今の自分を支えてくれている人たちへの思いが交錯し、葛藤していく……という物語だ。

 ドラマの情報が発表されるとSNSを中心に話題となり、公式ツイッターのフォロワー数も爆発的に増加している。川口さんは「まだ放送前なのに、皆さんがすごく楽しみにしてくださっていて、SNSを見てくださる方も多い印象。それだけ期待をしていただいているのはうれしいです」と語る。

 撮影は9月上旬にクランクイン。現場の雰囲気について、目黒さんは「スタッフさんも含めて皆さんの熱量が高く、プロデューサーさんが首にタオルを巻いて走り回っていたり、熱くこの作品に向き合っている感じがします」と明かす。

 一方、川口さんは「今回は、いわゆる“ドラマチーム”ではない違う畑のスタッフの方ともご一緒していて、画(え)も奇麗に撮っていただいています」と紹介。「もっとコミュニケーションを取りながら、いいものを作っていきたいです」と意気込み、目黒さんも「皆さんがすごく楽しみにしてくださっているのを感じているので、その期待に応えられるよう、本当に良い作品にしたいと心から思っています」と話した。

 ◇「陰のあるお芝居」「自然体」 役を通して感じる互いの魅力

 撮影開始から3週間ほどがたち、川口さんは「学生時代のシーンと現代のシーンを撮ってきて、何となく作品の世界観や、紬というキャラクターが少しずつ見えてきたように感じます。純粋に楽しみながら撮影しています」と告白。

 目黒さんも「僕も想というキャラクターが徐々に見えてきたと思います」と話し、「撮影で手話を使ったり、回想シーンと現在のシーンでは全く気持ちが違っていて。そういった差を自分の中で整理して演じられているので、僕も楽しんでできています」と充実感をのぞかせる。

 互いが演じるキャラクターについての魅力について聞くと、川口さんは想について「陰」、目黒さんは紬について「明るさ」とそれぞれ対照的な答えが返ってきた。川口さんは「想は自分の世界を持っていて、芯がしっかりある。周囲に迷惑をかけたくないという気持ちだったり、内に秘めているものに、紬は引かれているような気がします」と分析。「想には陰を感じるというか、色気もある。それを目黒さんがすごく丁寧に表現されているので、見ていて気になるし、興味を持ってしまうと思います」と語る。

 演じる目黒さんにも共通する点があるといい、「目黒さんは陽だけじゃない、陰のあるお芝居をされる。見ていて切ない気持ちになるような表情だったり、紬を演じている私からしても引っ張っていただいている印象です」と明かした。

 そんな目黒さんは「陰のある想は、紬の明るさや天真らんまんなところに救われている部分があると思います。想は紬のこういうところが好きなんだろうと感じる部分が、お芝居をしていてたくさんあります」と話す。

 「それでいて、川口さんはリラックスした状態で本番に臨まれるんです。僕はリラックスした状態で本番にいけないので、その感じがすごく自然体でいいなと感じますし、いつもすごいなと思いながら演じています」

 ◇目黒蓮も感じた手話の楽しさ

 2人は本作で手話にも挑戦。川口さんは「私はまだ手話のシーンの撮影はしていないのですが、まもなく入ってくるかなというところで、練習をしている最中です」と明かす。

 「やはり難しく、今は指文字や数字、自己紹介が少しずつ把握できるようになってきたところ。なかなか余裕はないのですが、手話自体の面白さや奥深さを感じています。今後は2人の手話での会話も増えていくので、迷惑をかけないように頑張らなきゃと思っています」

 目黒さんは「僕は楽しさを感じていて、使ってみてこんなにいいところがあるんだと、手話の良いところを日々発見しています」と語る。「講師の方とはせりふに関するやり取りが中心になりますが、せりふにないことでも、なるべく自分の頭の中に浮かんだ単語を使って手話をするように心がけています」と語っていた。

 「silent」は10月6日スタート。初回は15分拡大で放送される。

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