ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、10月23日に放送される日曜劇場「アトムの童」(日曜午後9時)の第2話を紹介する。
山崎賢人さん演じるつらい過去を持った若き天才ゲーム開発者・安積那由他(あづみ・なゆた)が、潰れかけの老舗玩具メーカー「アトム」とタッグを組み、自分と会社の再生をかけてゲーム制作に奮闘するという本作。これまで数々の名作を送り出してきた日曜劇場枠ならではのスケール感で、情熱の物語が描かれている。
さて、今回の第2話では、那由他が社長の富永海(岸井ゆきのさん)の誘いに応じて、アトム玩具でゲーム制作にとりかかるものの、大いに難航。かつて名乗っていた「ジョン・ドゥ」の名義を使うことにも難色を示す。
一方、かつて那由他と共に「ジョン・ドゥ」として、ゲームを制作した菅生隼人(松下洸平さん)は、那由他と因縁のある大手IT企業「SAGAS」で、「ジョン・ドゥ」名義での新作ゲームを開発しようとしていた……。
「陸王」の足袋、「下町ロケット」の金属加工など、これまでの日曜劇場の題材となったジャンルと比べて、エンタメでもあるゲームは、ステレオタイプな“ものづくり”の大変さが伝わりにくいようにも見えるが、同じように人々の思いと情熱が込められている。
今回は、ともにゲーム制作という夢を追いかけながら、ある大きな事件をきっかけに袂(たもと)を分かった那由他と隼人の過去が明らかになる。やはりポイントとなるのは那由他と隼人それぞれの思いと情熱だ。
攻撃的でアクティブな那由他と、守りを固めたコツコツタイプの隼人という好対照の2人だが、事件の受け止め方もまた正反対だった。積極性を封印し、制作だけでなくゲーム自体から距離を取った那由他と、逆にSAGASで「ジョン・ドゥ」名義の新作を手がけようとする隼人。そこにもまたそれぞれの思惑とともに、自分本来のスタイルとは真逆の道に行かなければならなかった苦悩が透けて見える。那由他はアトムとの出会いで本来の自分に戻ったが、隼人は……。そこには日曜劇場ならではの展開が待っている。
一ゲームファンとしては、“ストII”の愛称で親しまれた往年の名作格闘ゲーム「ストリートファイターII」(正確にはスパII X)が物語に関わってきたのがとてもよかった。さらに、高田馬場にある伝説のゲームセンター「ゲーセンミカド」も登場。ゲーマーならにやりとしてしまうはずだ。
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