鎌倉殿の13人:実朝は“ピュアすぎた”のか 公暁に土下座謝罪も地雷踏み抜く そして悲劇へ

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44回場面カット (C)NHK
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44回場面カット (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。11月20日放送の44回「審判の日」では、柿澤勇人さん演じる源実朝が、寛一郎さん扮(ふん)する公暁に土下座謝罪する姿が登場し、視聴者の注目を集めた。

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 第44回では、後鳥羽上皇(尾上松也さん)の計らいにより、右大臣に叙されることとなった実朝。政子(小池栄子さん)が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁は三浦義村(山本耕史さん)の元を訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式で「実朝を討つ」と宣言する。

 一方、義時(小栗さん)は、三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時(坂口健太郎さん)から相談され、義村に「公暁が実朝を襲おうとしているのではないか」と事の真相を確かめる。しらばっくれる義村のウソを見抜いた義時は、源仲章(生田斗真さん)に「何かがあっては遅い」と拝賀式の中止を進言するも、仲章は口出し無用とばかりにはねつける。

 当の実朝はというと「分からぬ。なにゆえ、公暁が私を」と首をかしげるばかり。しかし、頼家(金子大地さん)の死の真相を初めて知ると心が大きく揺らぎ、政子を前にし、「公暁が私を恨むのは当たり前です。私は鎌倉殿の座を返上しなければなりません」と言い出す。

 頼家が殺されたこと、公暁が仏門に入れられたこと、「すべては北条のため(だった)」と政子を責め、その北条に祭り上げられた自分も「私は鎌倉殿になるべきではなかった」と許せない実朝。何も知らず、後継者(次の鎌倉殿)として頼仁親王を迎えようとしていたことへの罪悪感で胸をいっぱいにし、「だからこそ公暁が哀れでならないのです。教えてください。公暁をないがしろにして、なぜ平気なのですか。兄上(頼家)がそんなに憎いのですか。私と同じ、自分の腹を痛めて産んだ子ではないのですか」と涙ながらに訴えるのだった。

 その後、実朝は公暁の元を訪ねると、土下座し、“親王様の一件”を「すまぬ」と謝罪。「さぞ私が憎いだろう。許せぬだろう。お前の気持ちは痛いほど分かる」と口にする実朝に対して、最初は「私の気持ちなど分かるはずがない」と激しく憤る公暁だったが、「あなたが憎いのではない。父を殺し、あなたを担ぎ上げた北条が許せないのです」と伝え、二人は「鎌倉を源氏の手に取り戻す」ため、意気投合したかに見えたが……。

 結局、公暁は「だまされるものか……」と、実朝の言葉を信じようとしなかった。

 SNSでは「実朝…なんて誠実なお人」「実朝はピュアすぎた」「実朝くん、こんな修羅でどうやったらこんだけ心の底から純真で優しい子に育つんだ…」などと視聴者は反応。

 一方で、「実朝くん純粋すぎて地雷踏んじゃったな…」「実朝、あまりにつらい。優しくて繊細なんだけど、悪気なく地雷を華麗に踏み抜いて行ってしまった」「恵まれた実朝には、全て奪われた公暁の気持ちなんて分かるはずなかったんだな。実朝は自分が公暁の地雷を踏み抜いたことにも気づいてないのでしょう」といった意見や感想も書き込まれた。

 ドラマは残り4回。11月27日放送の第45回「八幡宮の階段」では、公暁による実朝暗殺の舞台とされる、鶴岡八幡宮での右大臣拝賀式の続きが描かれる。

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