鎌倉殿の13人:公暁は「使えなかったから」討った 義村の冷静な損得勘定 山本耕史「悲しいという感情はほぼゼロ」

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第45回場面カット 公暁(寛一郎さん)を討った三浦義村(山本耕史さん) (C)NHK
1 / 1
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第45回場面カット 公暁(寛一郎さん)を討った三浦義村(山本耕史さん) (C)NHK

 小栗旬さん主演のNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)。11月27日放送の第45回「八幡宮の階段」では、雪の鶴岡八幡宮での惨劇が描かれ、公暁(寛一郎さん)が、源仲章(生田斗真さん)と実朝(柿澤勇人さん)を次々と殺害。その後、公暁は「四代目鎌倉殿」を名乗るも、謀反人となり、最後は、三浦義村(山本耕史さん)に背後から刺され、命を落とした。山本さんは、義村が公暁を討った理由について「使えると思っていた駒が使えなかったから」と冷静に明かしている。

あなたにオススメ

 山本さんは、義村として「失敗した駒を残しておくと確実に自分への、三浦への災いが降りかかるんだろうなというのをいち早く断つというか。そこはもはや自分の損得としか思っていないから、こんなことを言うのは失礼だけど、そこに悲しいとかさみしいという感情はほぼゼロでしたね」と振り返る。

 公暁を自らの手で亡き者にし、「これからの三浦のために、自分のために、ここは断っておかないと、みたいな。一つ安心した感じですかね。不安材料を取り除いた感じなので」とも告白。「もちろん、どこかで『申し訳ない』とか、ある種の後ろめたさもあるんだろうけど。もはやそんなことを言っている場合ではなく。まずこの問題になるであろう根源を断っておかなければという。『鎌倉殿の13人』を見ていれば分かると思うけど、先へ先へ、必ず自分にとって邪魔になるであろう、立ちはだかるであろうものを最初に、早い段階から根を断っておくことをしたまでですよね」と結論づけた。

 「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマ。脚本は、2004年の「新選組!」、2016年の「真田丸」に続き3度目の大河ドラマ執筆となる三谷幸喜さんで、後の鎌倉幕府の二代執権・北条義時(小栗さん)が主人公。野心とは無縁だった若者が、いかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描く。

 ドラマは残り3回となっている。

テレビ 最新記事