AIの遺電子:SFマンガがテレビアニメ化 マッドハウス制作 メインキャストに大塚剛央、宮本侑芽

「AIの遺電子」のキービジュアル(C)山田胡瓜(秋田書店)/AIの遺電子製作委員会2023
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「AIの遺電子」のキービジュアル(C)山田胡瓜(秋田書店)/AIの遺電子製作委員会2023

 山田胡瓜さんのSFマンガ「AIの遺電子」がテレビアニメ化されることが分かった。メインキャストも発表され、大塚剛央さんが須堂新医院の医師・須堂光、宮本侑芽さんが須堂新医院の看護師でヒューマノイドの樋口リサをそれぞれ演じることが分かった。アニメは、佐藤雄三さんが監督を務め、マッドハウスが制作する。

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 「AIの遺電子」は、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で2015~17年に連載されたマンガ。国民の1割がAIを持つヒューマノイドとなった近未来を舞台に、ヒューマノイドを治す新医科の医師がヒトとAIの共存がもたらす新たな病に向き合っていく姿が描かれた。続編「AIの遺電子 RED QUEEN」が2017年から「別冊少年チャンピオン」(同)で連載され、新シリーズ「AIの遺電子 Blue Age」が同誌で連載中。2018年に「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門の優秀賞に選ばれた。

 原作の山田さんは「『AIの遺電子』は16ページ1話完結のSFという、珍しいタイプのマンガです。涙あり笑いあり、哲学的な話もあればラブコメもあり……いろんな未来のストーリーを各巻にギュッと詰め込んだつもりです。その魅力を全12話のアニメーションに、これまたギュギュッと詰め込んでいます。毎話きっと飽きさせませんので、ぜひご覧ください!」とコメントを寄せている。

 ヒューマノイドを治療する須堂光を演じる大塚さんは「ヒューマノイドやロボットと共生する社会ではこういう問題が起こるんじゃないか、ということがいろいろな角度から描かれていて興味深く、またそれについて自分で思考を巡らせるのが楽しいです。須堂は表現が難しい人物ですが、一言で言うならば、信頼できる医者という印象を持ちました。作品が持つどこかあたたかみのある空気を、アニメでも届けられたらうれしいです」と話している。

 ヒューマノイドのリサ役の宮本さんは「“ヒト”と“ヒトとよく似たヒューマノイド”が共存する世界で、“人間たち”がどうやって愛を育んでいくか。私もこの作品に出会えて、愛を持って人とつながることを考えさせられました。なかなか人と出会うことが少なくなってしまった今だからこそ、皆さんにも早くお届けしたいです! 個人的には須堂先生の言い回しが独特で好きです。放送をお楽しみに!」とコメントを寄せている。

 ◇スタッフ(敬称略)

 監督:佐藤雄三▽シリーズ構成・脚本:金月龍之介▽キャラクターデザイン・総作画監督:土屋圭▽音楽:大間々昂、田渕夏海▽アニメーション制作:マッドハウス

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