俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)最終回(第48回)「報いの時」が12月18日に放送。同回の前半では、「承久の乱」も描かれ、戦に敗れた朝廷側の後鳥羽上皇(尾上松也さん)は流罪となり、京を追われた。
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尾上松也さんは、上皇の心境について、「武芸にたけているとはいえ、結局は戦ってきた人間ではないですからね。自分の立場について完全におごりはあったと思います。流罪になると聞いたときに驚くわけで、そもそもそういった罪に問われることなどないとたかをくくっていた。その時点でほかの武将たちが戦ってきている感覚とは全然違うわけじゃないですか。本当の意味での危機感というか、恐怖というか、それを覚えたのは流罪を言い渡されたあの瞬間だと思うんです」と話す。
藤原秀康(星智也さん)と三浦胤義(岸田タツヤさん)に請われ、一度は戦に出ようとした上皇。松也さんは「戦場に行く、行かないというところに関しては、彼はもともと野心があって武芸にもたけているということで、大変な戦ではあるものの、自分の力を試したいという欲もきっとあったと思うんです」と明かす。
そんな上皇を止めたのは、藤原兼子(シルビア・グラブさん)と後白河法皇(西田敏行さん)の「守り抜かれよ」という遺言だった。
松也さんはあくまで「(上皇は)本当は戦に行きたいところもあった」と主張。「だからこそ最後、藤原秀康たちに『来てくれれば士気が上がる』と言われたときは『今だ!』と思った瞬間だと思うんですけど、それと同時にそれだけ背負ってきたものはあるわけで。そこで兼子におじい様(後白河法皇)のことを言われたときに、このドラマの中でもおじい様とのつながりは描かれているので、彼にとっては非常に思いが強いはずですよね。だからビビって、怖くて戦に行かなかったという選択肢ではなかったと僕は信じたい」と語る。
「あくまでも行く気持ちと気合は持っていたけど、この時代は家を守ることというのは非常に大事なことだったので、彼はそれを選択したんだと思いますし、あの時点で戦況の行方はもしかしたらもう諦めていたのかなという気もしなくもないです。いろいろな思惑の中で最終的にはその選択をしたというところですかね」と結論づけた。
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