井上真央:新ドラマ「100万回言えばよかった」は「ただの悲しい恋物語ではない」 佐藤健&松山ケンイチと見どころ語る

連続ドラマ「100万回言えばよかった」に出演する(左から)佐藤健さん、井上真央さん、松山ケンイチさん (C)TBS
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連続ドラマ「100万回言えばよかった」に出演する(左から)佐藤健さん、井上真央さん、松山ケンイチさん (C)TBS

 女優の井上真央さん主演、俳優の佐藤健さん、松山ケンイチさんが共演する2023年1月13日スタートの金曜ドラマ「100万回言えばよかった」(TBS系、金曜午後10時)。脚本家・安達奈緒子さんによる完全オリジナル作品で、大切な人を思う心の機微を描くファンタジーラブストーリーだ。恋人の死を受け入れられない主人公を演じる井上さんは、「ただ切ないラブストーリーというだけでなく、楽しみながら大切な人を想えるような温かい作品」と話す。井上さん、佐藤さん、松山さんに、台本を読んだ感想や、お互いの印象を聞いた。

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 「100万回言えばよかった」は、2021年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」などで知られる安達さんのオリジナル作。不可解な事件に巻き込まれ、幽霊となって現世をさまよう鳥野直木(佐藤さん)と、恋人の直木の死を受け入れられない相馬悠依(井上さん)、直木と唯一意思疎通できる刑事・魚住譲(松山さん)の3人が、運命に必死にあらがい、奇跡を起こそうとする姿を描く。

 井上さん、佐藤さん、松山さんの3人は、今回がそれぞれ連続ドラマ初共演。「佐藤さんも松山さんも、すごく頼れる感じがする」と話した井上さんは、「3人のシーンは面白いんですけど、難しさがそれぞれある。撮影中は、話し合いながらみんなでやっていけたらいいな」と話した。

 2020年1~3月に放送された人気ドラマ「恋はつづくよどこまでも(恋つづ)」(TBS系)などで知られる佐藤さんとの共演については、「佐藤さんとのラブストーリーというと、胸キュンかドロドロな何かを想像していたのですが(笑い)ラブストーリーというだけでなく、『あの時きちんと伝えておけば良かった』と誰もが思う経験や、大切な人の生と死も描かれているドラマ。でも三人の掛け合いはクスッと楽しめるシーンになるかな。いろいろな世代の方にも見ていただける作品です」と力を込めた。

 一方、「台本のテーマにも、自分のやる役にも、共演の皆様とのお芝居もすごく楽しみだなとわくわくしました」と振り返った佐藤さん。初共演の井上さんの印象について、「ここぞというときに出てくる女優さん。“渾身(こんしん)の一発”を世に放つ“ストロングスタイル”な女優さんだな」と語ると、井上さんは「(今作は)渾身です!」とチャーミングに話していた。

 松山さんは、「真央ちゃんとは、19年前に『キッズ・ウォー』のスペシャルドラマをやって以来なので、いろいろな話を聞きたい。健君とは今回が初めてなので、これからいろいろな話をしたい」と語りながら、「皆さんのことを知るのがすごく楽しみだし、楽しい現場になるんじゃないかな」と笑顔を見せた。

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 今作の台本を読んだ感想について、「大切な人を想える温かい作品」と話した井上さん。運命だと思った相手を突然失い、その死を受け入れられない悠依については、「ピュアで真っすぐな、気持ちの強い子だと思います」と印象を話した。

 台本を読んで「すごく泣けた」という佐藤さんは、「大切な人に思いを伝えられないもどかしさ、切なさだったりとか。大切な人が死んでしまっているかもしれないけど、大好きだって伝えてくれる悠依の思いに、すごく胸を打たれました」と振り返った。

 現世をさまよう直木と唯一意思の疎通ができる魚住役の松山さんは、「二人をつないでいる役ですので、特殊な役」と話す。「お化けって、演じるときに『お化けに聞いてみよう』ってできない。そういう見えない部分ってある意味、人の気持ち、意志、空気感と似ている気がしていて。見えないけど感じていることって確実にあるので、そこをきちんと台本から読み取って表現していきたい」と意気込みを語っていた。

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