ばけばけ:「2回目を撮影したらこの表情は出ない」 結婚祝いの席で見せた北川景子の演技 号泣のスタッフも

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第70回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」第70回の一場面(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(月~土曜午前8時ほか)。第70回(1月9日放送)では、松野家、雨清水家が集結してトキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)の結婚祝いが開かれた。このシーンの撮影の裏話を、制作統括を務める橋爪國臣さん、演出の村橋直樹さんに聞いた。

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 錦織(吉沢亮さん)が見守る中、両家のあいさつが進んでいく……と思われたが、ヘブンが突然「カゾク、ナル、デキナイ」と言い出す。そして、松野家が多額の借金を抱えていること、三之丞(板垣李光人さん)が社長ではないことを知っていたことを明かし、「トキさん、嘘つき!」と言い放った。

 トキは自身が松野家と雨清水家を金銭面で支えていたことを認め、三之丞は「ずっと嘘をついていました」と母・タエ(北川景子さん)に謝罪。それでもタエは「知っていましたよ」と三之丞の“優しい嘘”に気づいていたことを明かし、大粒の涙を流し……とそれぞれが感情を爆発させるシーンが展開していった。

 同回は15分間“ワンシーン”のような作りになってたが、村橋さんは「四つか五つのブロックに分けて撮影したのですが、北川さんを撮影していたときに、『2回目を撮影したらこの表情は出ないな』と思って、カメラを止めずにまだリハーサルをしていないその先のブロックまで回したんです。そのくらい撮影しているこちらも緊張感のあるシーンでしたし、俳優さんたちもすごく気持ちを乗せてくれたシーンだと思います」と振り返った。

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 橋爪さんは「本当に気合いの入ったシーンでした。14週まで積み重ねてきた、3カ月間ためてきた家族の話がこのワンシーンに来るので、みんな気合いが入っていたと思うし、感情も乗っていました。感動して泣いているスタッフもいました。本当に良いシーンになりました」と話した。

 ◇三之丞の涙は台本にナシ 「三之丞の成長が見えた」

 同回の終盤では、「私だってずっと言いたかった……母上って」と、トキが感情を爆発させる。そして、タエのことを“ママさん”と呼んで号泣し、タエもフミ(池脇千鶴さん)も涙を流さずにはいられなかった。

 そんな“母娘”の感動シーンの後ろで、三之丞は感極まる表情を浮かべていたが、村橋さんは「安心したような表情をして泣いてるんですが、台本には涙どころか、タエへの告白が終わったあとの三之丞の反応は書いてありません。自分のことで精一杯だった男が、初めて姉(トキ)と母を客観的に見ることができるようになった……あそこで三之丞の成長が見えたと思いますし、板垣さんが三之丞として長く役に向き合ってきたからこそ素直に流れた涙だったんだと思います」と解説した。

 橋爪さんは「一歩を踏み出した三之丞とタエの人生が、またここから始まっていくんだなというのがすごく力強く感じられたシーンでした」と話していた。

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