板垣李光人:「ばけばけ」の三之丞 すべてを打ち明けたシーン「浄化されたような呪縛が解けたような感覚に」

連続テレビ小説「ばけばけ」で板垣李光人さんが演じる三之丞 (C)NHK
1 / 5
連続テレビ小説「ばけばけ」で板垣李光人さんが演じる三之丞 (C)NHK

 高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)でトキ(高石さん)の“実弟”の雨清水三之丞(うしみず・さんのじょう)を演じている板垣李光人さん。三之丞は1月7日放送の第68回に約1カ月ぶりに登場し、話題になった。三之丞は母・タエ(北川景子さん)に「社長になった」とうそをつき、トキからの支援で生活。仕事が見つからず、寺の境内で朝から晩までひたすら石を積み続けていたが、第70回(1月9日放送)ではタエにすべてを打ち明けることができた。板垣さんがその際の三之丞の心境や撮影中のエピソード、今後の見どころなどを語った。

あなたにオススメ

 ◇母上・北川景子と「二人三脚で歩んできた」

 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ふじきみつ彦さんが脚本を担当し、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とセツ夫妻をモデルに、「怪談」を愛するヒロインが、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく、夫婦の物語を描く。

 板垣さんは「ばけばけ」に出演し、「いろいろな現場で共演者の方から『ばけばけ見てるよ』『水かけられてたね』と言っていただいて(笑)、朝ドラって本当にたくさんの方が見てるんだなと改めて実感しました。三之丞とタエの非常に繊細な親子関係をどう見せるのか、その部分について考えることが多くて大変でしたね」と実感を込めて語る。

 タエ役の北川さんとは「言葉を重ね、お互いの芝居に合わせて調整しながら二人三脚で歩んできた感覚です。例えば、花田旅館で三之丞がトキと会うシーン(第30回)のように母上がいないシーンでの三之丞の気持ちも北川さんと共有し、共通の認識を持ちながら演じました。タエから三之丞への愛と、北川さんから僕自身へ向けてくださる母のような愛、両方を感じながら撮影できたのが本当にありがたかったです」と絆が生まれているようだ。

- 広告 -

 三之丞を演じるにあたっては、「僕が思ってもみなかったいろいろな『三之丞像』が視聴者の方々の中で生まれているのを感じたこともありますが、明治時代の話であっても人と人との関わりや対話の部分においては今と変わらないはず。どのシーンも三之丞のベースにある感情を大事にしながら臨んでいます」と話す。

 ◇叫ぶシーンは「初登場ぶりぐらいに楽しかったです(笑)」

 第70回のトキとヘブン(トミー・バストウさん)の結婚のあいさつパーティーで三之丞はこれまでのすべてを打ち明けた。板垣さんは「やっと母上に正直に全部を打ち明けることができて、今まで三之丞が一人で抱えてきた悩みや、苦しんできたものから解き放たれたような気持ちになりました」と語る。

 「台本に『涙を流す』というト書きはありませんでしたが、タエと三之丞の今までの積み重ねがあったので、母上に頭を下げた時に今まで殺してきた感情が自然とあふれてきて……。顔を上げたら北川さんも涙を流されていて、浄化されたような呪縛が解けたような感覚になりました。親子ですから、社長の職についていないと母上がわかっているのを三之丞も感じていたはずです。それでも本当のことが言えなかったのは士族の三男として育ち、やっと巡ってきた母の期待に応えるチャンスをつかみたい一心からではないでしょうか。それでもどう動いたらいいのかわからず、川辺で石を積んでいたころは虚無でもう空っぽでした」

 「ダラクソがー!」と叫ぶシーンは「やっとできた楽しいシーン。初登場ぶりぐらいに楽しかったです(笑)。司之介役の岡部たかしさんとは別のドラマでご一緒したのでその時の関係性があり、アドリブで鬼ごっこをして走り回ったりしたのが印象的です」と明かした。

 ◇今後は「背筋を伸ばして」

 ヒロイン・トキを演じている高石さんに対しては「本当に頑張ってらっしゃるなと思います。僕が2カ月ぶりぐらいに現場へ行った日、さすがにそろそろ疲れが出ているのではと思っていましたが、クランクインしたころと1ミリも変わらず元気で明るく、周りが見えてらっしゃいました。もちろんお芝居も素晴らしく、特に印象的だったのが初めてタエが頭を下げたのをトキが見て腹をくくるシーンです。映像で初めて見た時すごく苦しくなって、朝からこれを放送するのか……と衝撃を受けました。まさしく『この世はうらめしい』というシーンで、一連の流れもお二人のお芝居も本当に素晴らしかったです」と手放しで称賛する。

 今後ついて、「久しぶりの朝ドラ撮影で三之丞を忘れてないか心配でしたが、ちょうど彼の気持ちが切り替わったタイミングで撮影期間が空いたので問題なく切り替えられたと思います。没落してからこれまでの三之丞はいつも姿勢が悪く、猫背気味。下ばかり見ながら演じてきましたが、今は背筋を伸ばして演じています。そんな三之丞の登場をどうぞ楽しみにご覧ください」と前向きに語った。

写真を見る全 5 枚

テレビ 最新記事