菊池風磨:“見ない日がなかった”2022年 何にでもハマる最強オールラウンダー

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 人気グループ「Sexy Zone」の菊池風磨さん。2022年はバラエティーでの活躍もさることながら、ドラマ、映画、舞台、CM、YouTubeとあらゆるフィールドで活動。「日常生活で見ない日がない」と言っても過言ではないほど、露出が多い一年となった。菊池さんの活躍を振り返りつつ、彼の持つ魅力に迫りたい。

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 ◇“画の面白さ”だけではない “持ち味”発揮したバラエティーMC

 2020年、バラエティー番組「ドッキリGP」(フジテレビ系)での“全裸ドッキリ”をきっかけに、その名を広めた菊池さん。当初はジャニーズでありながらここまで体を張るのかというインパクトが先行したが、徐々に持ち前のトークスキルも評価され、今年は数々の番組でMCを務めていたのが印象的だ。

 菊池さんは慶應義塾大学出身で、知性とユーモアがうまく混ざり合ったワードセンスは彼ならでは。MCとして出演した番組を振り返ってみても、ネットニュースの見出し一行だけでは分からない情報を多角的視点から切り取る「霜降り風磨のワクワクメディア」(日本テレビ)、店や施設の営業時間外に密着し、すごさの秘密を探る「営業時間外に秘密アリ!」(テレビ東京系)など、より“コメント力”が求められる内容だったように思う。

 さらに、MCを務めた7月の特番「超絶限界 ~陸上・海上・航空自衛隊ソコまで見せる!?大百科~」が「超絶限界~ソコまで見せる!?大百科~」(フジテレビ・関東ローカル、隔週土曜午後1時半)としてレギュラー化。この世の“超絶限界”の映像・瞬間を撮るべく、芸能人たちが奮闘するバラエティーで、菊池さんはグループ以外のレギュラー番組で初めてMCを担当することになった。

 見た目やリアクションなど、単なる画としての面白さだけでなく、共演者との絶妙なやり取りで楽しませてくれるのが菊池さんの持ち味。MCという立場になったことで、その実力がより発揮されていたのではないだろうか。

 ◇火10ドラマ、8年ぶりの映画も 映像作品で“欠かせないポジション”に

 コンスタントに出演が続くドラマの分野では、1月期に「ファイトソング」(TBS系)に出演。数々の人気ラブストーリーが生まれた“火10”(火曜午後10時)枠のドラマで、ヒロインと2人の男性の三角関係を描いた。

 菊池さんが演じたのはヒロインの幼なじみ・夏川慎吾。普段は天真らんまんだが、時折切なげな表情を見せたりと繊細さも持ち合わせたキャラクターで、そのギャップが視聴者の心をつかんだ。

 7月期には「トモダチゲームR4」(テレビ朝日系)に出演。山口ミコトさん原作、佐藤友生さん作画のマンガを実写化したドラマで、借金返済のための謎のゲーム「トモダチゲーム」に巻き込まれていく姿を描いた。

 菊池さんはゲームの運営側の新人・火室ノベルを務めた。ドラマのオリジナルキャラクターでありながら、物語全体の鍵を握るキーマンでもあり、作品にとって重要なポジションを担った。

 一方、10月には映画「もっと超越した所へ。」が公開。菊池さんにとって8年ぶりとなる映画で、ヒロインの相手役となる甘え上手でヒモ体質のストリーマー・朝井怜人を演じた。山岸聖太監督の「どうしようもない男だけど可愛げは残したい」というこだわりを体現し、クズ男ながらどこか憎めない存在に。「こういう人いそうだな」と感じさせるナチュラルさも魅力的だった。

 ◇「特殊なつながり方をしている」 それぞれの活動が生む相乗効果

 そのほか、8月には女性誌「anan(アンアン)」(マガジンハウス)の恒例企画「愛とSEX」特集の表紙に。菊池さんは「ずっとひそかに、この特集に呼ばれることを目標にしてきました」と話しており、鍛え上げられた肉体美が改めて注目された。9月にはジャニーズの伝統的な舞台「DREAM BOYS」に出演。昨年から2年連続で座長を務めた。

 また、衣料用洗剤ブランド「ボールド」(P&Gジャパン)、フリマアプリ「楽天ラクマ」(楽天)、ドライヤー「MONSTER」(小泉成器)とCMにも多数起用。メンバー内で“ふまけん”として人気を誇る菊池さん、中島健人さんのコンビで出演した、ビール「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」(アサヒビール)のCMシリーズも話題を呼んだ。

 さらに、昨年からはYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」のメンバーとしても活動。今年はYouTubeでの動画配信という枠を飛び出し、日本テレビ系のチャリティー番組「24時間テレビ45」でメインパーソナリティーを務める飛躍ぶりとなった。

 「もっと超越した所へ。」の取材で、菊池さんは「少しずつ、いろいろなことをやっている実感が芽生えてきています。僕の場合、バラエティーを見て役のオファーをいただいたり、逆に舞台を見てバラエティーのレギュラーに選んでいただいたりと、特殊なつながり方をしているんですよ。改めて面白い世界だなと思います。そうしてオファーをいただけることで、それだけ多岐にわたるジャンルでお仕事させていただいているんだなと感じますね」と明かしていた。

 さまざまな場所で菊池さんの実力が評価され、それらが相乗効果を生んでいる――。一つのイメージだけにとどまらない姿は、まさに“最強オールラウンダー”と言えるだろう。

 そんな菊池さんを見ていると、まだ新しい一面があるのではないかという期待も高まってくる。それに応えるように2023年1月22日からは「連続ドラマW ギバーテイカー」(WOWOW)が放送・配信スタート。菊池さんは、これまでの役とはがらりと雰囲気の異なる猟奇殺人犯・貴志ルオトを演じる。年明けから新たな姿を見せてくれるだろう菊池さんが楽しみだ。

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