MBS：4月改編「地上波離れの食い止めを」　深夜に10分×9本の意欲的な新番組

　MBS（毎日放送）は3月17日、本社（大阪市北区）で春の改編発表会を開催。今回の編成方針として「ええやん！MBS」を掲げ、田淵伸一・総合編成局長は「どうすれば地上波離れの中で生き残れるか、地上波離れの食い止めを考えている。系列を超えて在阪4局で何かできないかと言い始めている」と前向きに語り、「ええやんMBS、ええやん地上波としていきたい」とした。

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　さらに田淵局長は「昨年から続けている“目立ってなんぼ”を拡大していく。土曜の昼間は（『ごぶごぶ』『明石家電視台』の枠移動で）おおよそ毎週トップになり、視聴習慣を大きく変えられた」と手応えを語った。

　深夜に新番組「週に9本“コンテンツ”作ります（仮）」（月～水曜午後11時56分～深夜0時26分）が4月24日にスタートする。お笑いコンビ「見取り図」「アインシュタイン」ビスケットブラザーズ」が出演し、「1日30分番組を三つに割ってなんかやる、10分番組を9本作る」ことくらいしか内容は決まっていないといい、羽根俊輔・総合編成部長は「タイパ（タイムパフォーマンス）を意識し、これまで通り30分番組では面白くない。10分番組という新しい発見、発明になればいい」と期待していた。

　また土曜の自社制作番組を拡大。2021年に月1回の番組としてスタートした「TOKIOテラス」を午前6時～6時半に毎週放送（5月6日スタート）。午前6時半～7時（初回は7時半まで）には、元サッカー日本代表の大久保嘉人さんをMCに迎えたサッカー番組「KICK OFF！　KANSAI」（4月1日スタート）、午前7時～7時半に生放送番組「グッジョブ！」を放送（4月15日スタート）。ゲストに元プロ野球・阪神タイガースの掛布雅之さんが出演する。また、深夜0時28分～1時28分に「かまいたちの知らんけど」を4月15日から枠移動させ、土曜は「朝から晩までMBS」を目指す。

　月曜午後10時からは新番組「推しといつまでも」を放送。“推しへの熱い思い・感謝”をキーワードに、“推し本人”が自宅を訪れる「推しが我が家にやってくる！」などの企画を展開する密着ドキュメントとなる。3月末で終了するバラエティー番組「月曜の蛙、大海を知る。」の後番組で、引き続き、MCを指原莉乃さん、お笑いコンビ「麒麟」の川島明さんが務める。レギュラーメンバーとして、人気グループ「Hey！　Say！　JUMP」の有岡大貴さんも継続して出演する。

　改編率は全日帯は19.4％、ゴールデン帯（午後7～10時）は27.4％、プライム帯（午後7～11時）は30.7％となった。