どうする家康:松井玲奈、お万の色仕掛けは“ゆっくりした動作”で 「指の先まで意識して」

大河ドラマ「どうする家康」第19回「お手付きしてどうする!」の一場面 お万(松井玲奈さん)と家康(松本潤さん) (C)NHK
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大河ドラマ「どうする家康」第19回「お手付きしてどうする!」の一場面 お万(松井玲奈さん)と家康(松本潤さん) (C)NHK

 NHK大河ドラマどうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第19回「お手付きしてどうする!」が5月21日に放送され、お万(松井玲奈さん)が初登場。侍女という立場だったが、徳川家康(松本潤さん)の心の隙間(すきま)に入り込み、その子供を身ごもった。松井さんの艶っぽい演技に目を惹(ひ)かれたが、お万の色仕掛けの撮影の裏側や、役を演じる上で意識したことを聞いた。

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 ◇「一歩間違えれば、嫌われてしまいそうな役柄」

 お万は、池鯉(ちりゅう)神社(現・知立神社)神主の娘で、家康の正室・瀬名(有村架純さん)に侍女として仕えていた。戦乱で身内を亡くし、荒廃した実家の神社の復興のため、瀬名と離れて暮らすことになった家康に接近。そして家康の子を身ごもり……というのが第19回の展開だった。

 愛知県豊橋市出身の松井さんは、お万について、出演が決まる前から名前を知っていたという。

 「昔、歴史が好きな学校の先生がお話されていたなという記憶がありました。(知立)神社自体は愛知県内でとても有名なので、自分の地元にゆかりのある方を演じられるだな、とうれしかったです」

 第19回の台本を初めて読んだとき、そんなお万について「一歩間違えれば、嫌われてしまいそうな役柄だなと思いました」と振り返る。

 「どう演じようか最初は悩みましたが、お万が目標を達成するためにやっと巡ってきたチャンスに必死に手を伸ばす姿は自分のこれまで経験の中にもあったなと思いました。彼女なりに一生懸命あの戦乱の時代を生きている。そこをちゃんと伝わるように演じたいなと。(第19回の)前半では『いけ好かないやつだな』と思われたかもしれませんが、後半で彼女がどうしてそうした行動に出ていたのか、その思いが視聴者の皆様に伝わっていればいいなと思います」

 ◇お万の色仕掛け、実は「すごく恥ずかしかった」

 艶っぽい演技で魅了したが、自身は「色気のかけらもない人間だと思うので、あのシーンはすごく恥ずかしかった」と笑う。

 「所作の先生から、色気を出すためには『動作をゆっくりすること。指の先まで意識して、焦(じ)らすように』とご指導いただいたので、それを意識しながら演じました。監督からは、侍女は普通着物の裾をしっかりと縛って動きやすいようにしているのですが、お万はあえて裾を垂らして肌を見せているというディレクションをしていただきました。視聴者の方にどういう風に受け止められるかがとても楽しみ、今からドキドキです(笑い)」

 第19回が初の大河ドラマだった松井さん。「小さい頃に『利家とまつ~加賀百万石物語』(2002年)を家族で見ていたことは思い出ですし、役者業の中で大河ドラマに出ることは夢の一つでもありました。そして地元にゆかりのある家康様の作品に出演できたことは、本当にありがたいお話だなと思いました。緩急のある脚本の中でも、第19回はとてもコミカルな印象なので、私がしっかりその部分での役割を果たせられていればいいなと思います」とほほ笑む。

 「二度と(目の前には)現れません」と言って、瀬名の前から去ったお万。史実では長命な人物だが、今後の再登場の可能性について聞くと、「私もまったく聞いていなくて……(笑い)。ですが、もしまた出番をいただけたらうれしいですね!」と声を弾ませた。

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