室井滋:「好きなことをして旅立った」48歳の父 大金持参で会いに来て遊び回った最期の1週間 「徹子の部屋」で明かす

5月30日放送の「徹子の部屋」に出演した室井滋さん=テレビ朝日提供
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5月30日放送の「徹子の部屋」に出演した室井滋さん=テレビ朝日提供

 俳優の室井滋さんが、5月30日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。48歳で亡くなった最愛の父の思い出を語った。

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 富山県の旧家に生まれた室井さんは、幼い頃に両親が離婚し、父親と祖母の3人暮らしだった。父親は小説家志望で、高校で英語教師をしながら小説を書いていたという。

 “お父さん子”だった室井さん。「田舎にしてはちょっと変わった父。いい年になっても小説を書いていましたし、(室井さんが)本と映画とお芝居を見に行ったら、大学ノートに何月何日に何を見たって半券を貼って、感想文を書いたり、あらすじを書いたりしなさいって(父から言われた)」と振り返る。それでちゃんと見たと確認できると、その分のお小遣いをもらったという。

 酒好きだった父親は、肝硬変を患い48歳の若さで亡くなった。亡くなる前、室井さんが住む早稲田(東京都新宿区)に、現金500~600万円を持って遊びに来たという。室井さんは「父は学生時代に早稲田(大学)だったので。1週間いたんですけど、毎日競馬とか、競艇とか、競輪とか行って、1週間遊び回って、私のところに泊まっていた」と回顧。

 父親がせきをしていたこともあり、室井さんが「もう帰った方がいいんじゃない?」と聞くと、父親は「よく遊んだし帰るか」と返答し、新宿の東口で別れたという。地元に帰った父親は、その翌朝に他界。「私に会いに来て、持っていたお金で遊んで好き放題して、早稲田の古本屋あちこち回って、それで好きなことを1週間して旅立った感じですね」としみじみ語っていた。

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