松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)。同作でお市を演じているのが北川景子さんだ。お市といえば織田信長の妹で、“戦国一の美女”“絶世の美女”などと言われ、戦国時代を題材にしたフィクション作品に花を添えてきた、人気の女性キャラクターだ。1963年に始まり長い歴史を誇る大河ドラマで、北川さん以前に誰がこの美女を演じてきたのか、紹介したいと思う。
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大河ドラマで、最初にお市を演じたのが岸恵子さん。1965年の「太閤記」でのことだった。以降、1973年の「国盗り物語」で松原智恵子さん、1978年の「黄金の日日」で小林かおりさん、1981年の「おんな太閤記」で夏目雅子さん、1983年の「徳川家康」で眞野あづささん、1989年の「春日局」で高林由紀子さん、1992年の「信長 KING OF ZIPANGU」で鷲尾いさ子さんがお市役で出演。
1996年の「秀吉」では、NHKとフジテレビでアナウンサーを務めた頼近美津子さんがお市に扮(ふん)した。
2000年代に入ると、2002年の「利家とまつ」で田中美里さん、2006年の「功名が辻」で大地真央さん、2011年の「江~姫たちの戦国~」で鈴木保奈美さんがお市役を担当。
2014年の「軍師官兵衛」では、元フジテレビアナの内田恭子さんがお市役に抜てきされた。
NHKは当時、内田さんの起用理由について「お市は、気高さと知性を兼ね備え、類いまれな美貌を誇る女性です。内田恭子さんは、にじみ出る知性はもちろんのこと、アナウンサーとしての凛としたたたずまいが印象的で、お市と通じる雰囲気をお持ちの方だと思ってお願いしました」とコメントしている。
そして、「どうする家康」の一つ前の戦国大河となる2020年の「麒麟(きりん)がくる」では、井本彩花さんがお市を演じた。
2017年8月開催の「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝いた井本さんは、同年に俳優デビュー。「麒麟がくる」が初の大河ドラマだった。
その演技について、演出担当は「井本さんは、まだ17歳。自分とはかけ離れた境遇のお市を演じることはとても大変だったと思います」としながらも、「井本さんは、とても真面目な方という印象で、同時に負けず嫌いな所があるので、市の思いや在り方について、自分にはない部分をどう表現するかを絶えず模索して芝居を構築していってくださいました」と感心していた。
現在放送中の「どうする家康」では、お市(北川さん)の兄・信長(岡田准一さん)が、京の本能寺で光秀(酒向芳さん)に討たれ、光秀もまた、急ぎ戻った秀吉(ムロツヨシさん)の前に敗れ、最期を迎えた……というところまで物語は進行。
8月6日放送の第30回「新たなる覇者」では、お市が織田家の実権を握った秀吉に抗う姿が描かれるといい、北川さんの演技にも注目だ。
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