大沢たかお:デビュー間もなく共演した田村正和さんを尊敬 俳優のあるべきイメージは「かなりまねをしている」 「徹子の部屋」で明かす

「徹子の部屋」に出演した大沢たかおさん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した大沢たかおさん=テレビ朝日提供

 俳優の大沢たかおさんが、9月29日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2021年に77歳で亡くなった俳優の田村正和さんへの思いを語った。

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 田村さんを尊敬しているという大沢さん。デビュー間もない頃に、田村さんと初めて共演することになり、「僕はまだ芝居もちゃんとできない感じで緊張しちゃって。僕が酔って正和さんに絡むシーンがあったんですよ。台本見た瞬間、すごい嫌で。やっぱり絡めないわけですよ。ものすごいオーラがある方なので」と回顧した。

 田村さんに絡む演技に戸惑った大沢さんは、NGを連発。何度も撮り直すことになったが、「正和さんは何も言わないで、何度でも当たり前にずっと付き合ってくれて。かといって『よかったね』とも『悪かったね』とも言わないし、ただ何度でも『いいよ』『やろう』って言ってくれた」と振り返った。

 「僕はデビューして数カ月目だったので、それが衝撃で。『作品の主役をやる人って、こういうふうにいなきゃいけないんだな』って学んだ」と明かし、「今も自分のイメージ像というのは、ベースはかなり正和さんのまねをしている感じはある」と話した。

 大沢さんは数年後、田村さんと敵役で再共演。現場では緊張してしゃべれず、目も見られなかったが、「どうしても自分の成長を見てほしくて、すごく一生懸命やったんですよね。でも本当に何もおっしゃらない。いつもと同じように」と回想した。

 ところが打ち上げの席で、田村さんが「何年か前にデビューしたてだった大沢くんが、今回一緒になって成長していてびっくりしてうれしかった。自分ももっと頑張らなきゃいけないと思わせてくれてありがとう」とキャストやスタッフの前で語ったという。大沢さんは、鳥肌が立つほどうれしかったと笑顔を見せた。

 今では、その頃の田村さんと同じくらいの年になった大沢さん。「考えられないですね、自分が幼稚すぎて……」と田村さんの存在の大きさを語り、「そういう人に若い頃に会えたっていうのは人生の財産だと思います」と熱弁していた。

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