ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
小説投稿サイト「小説家になろう」などで人気のライトノベル「暴食のベルセルク~俺だけレベルという概要を突発する~」が原作のテレビアニメ「暴食のベルセルク」が、10月4日深夜からTOKYO MXほかで放送される。一色一凛さん著、fameさんイラストのダークファンタジーで、スキルの優劣が絶対の世界を舞台に、殺した相手からスキル、ステータスを奪い取る“暴食”のスキルを持つ主人公・フェイトが、自らの能力に翻弄(ほんろう)されながらも、次々と強敵を倒し成長していく姿が描かれている。主人公・フェイト役の逢坂良太さん、フェイトの相棒となる意志を持った黒剣・グリード役の関智一さん、ヒロインで聖騎士の東城日沙子さんに作品の魅力、収録の裏側を聞いた。
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逢坂さん 主人公が孤独なダークヒーローというところで、今までにない作品になっているなと感じます。でも、フェイト自身は真っすぐな人間なので、皆さんもどんなふうにストーリーが展開していくのだろう?と感じると思いますが、グリードという剣と出会ってすごくいい相棒になって、そこから一人の男として成長していく。ちょっと危うさも持っているキャラクターなので、ハラハラドキドキ感も味わえる作品だなと思いました。
関さん 暴食ということで、そのことだけ聞くと、ちょっと可愛いというか、食いしん坊なのかという雰囲気ですが(笑い)、意外と内包しているものはシリアスだったので、そこのギャップが面白いなと思いました。虐げられて生きてきたというフェイトの生い立ちもシリアスですし。そこに、ちょっと天然なところがある聖騎士のロキシーも登場して可愛らしい雰囲気も出てきて、いろいろな側面が楽しめる作品だなと思いました。
東城さん 原作を読み進めていくと、どっしりとした重厚感のあるファンタジーなんだなとすごく感じます。
東城さん ロキシー目線だと、聖騎士として父から譲り受けてきたものがあって、でも自分ではこうしていきたいという思いもあって、民とどう向き合っていこうか?とか、同じ立場の聖騎士とどう向き合っていこう?とか、細かいところまで描かれているので、この先がどうなるのか楽しみになります。
逢坂さん フェイトは、THE正義のヒーロー、THE主人公というキャラクターではないので、ほかの作品の主人公とは違うようなキャラクター性になっていると思います。先程フェイトの成長と言いましたが、その成長がいい方向に働くのか、悪い方向に働くのか、未知数なところがあって。今後、いろいろな世界線が待ち受けていることが想像できるようなキャラクターです。だから、皆さんもフェイトがどんな道に向かうのだろうと考えながら見守っていただくのも楽しいんじゃないかと思います。
関さん グリードは、そもそも設定が「しゃべる剣」で、普通ではあり得ないことなので、そこが面白いですよね。しかも、どうやら、剣に宿っている意志にも、元になる人がいたということなので、どうしてそれが剣になっているのか? 人間に戻れるのか? もしくは死んで剣になっているのか?と謎な部分も多い。フェイトの成長と共に、グリードの謎も併せて楽しんでもらえればいいかなと。いくつか並行した謎があるんだと思いますので。
東城さん ロキシーはすごく真面目で、しっかり者で、誠実で、ウソとかもつけないような真っすぐとした、りんとした女性なので、非の打ち所がないところが魅力的だなと思います。ダメなところを見つけたいんですけど、そのダメなところもまた彼女の可愛らしい部分に見えてしまう。ヒロインとして「こうあってほしい」ものを体現してくれている女の子だなと思います。
逢坂さん フェイトは割と周りの色に染まりやすいというか、空気感に入っていきやすいキャラクターなので、すんなりと人の好意には甘えようとか、すぐ入り込めるような雰囲気にしようと思いました。心の内に抱えているものはありますが、普段人としゃべる中では、影の部分はあまり見せないようにしようかなと思っています。
逢坂さん 自分自身もそうですけど、マスクを付けると、「自分じゃないから好き勝手できる」みたいな気持ちになれる部分があるので、フェイトもドクロのマスクを付けることによって何かしら解放される部分もあるんじゃないかなと。そこは表現していきたいなと思いますね。
関さん 口の動きに合わせてしゃべる必要がないから、最初はラクだなと思っていたんですよ。口の動きがないことに加えて表情もない、さらには人ではなく剣なのでどうとでもできてしまうというか。でも、そこが難しいんだなと演じてみて思いました。多少縛りがあったほうが、その制約の中から新しいものが生まれたり、発想の取っ掛かりになったりするんだということに改めて気付いて。演じ方の案配をどのあたりに持っていくかは悩みましたし、難しかったですね。
東城さん ロキシーは、聖騎士としてのりんとした部分と、親しい人に見せる砕けた表情のギャップがあるキャラクターで、監督にも「ギャップをつけたい」と伺っていたので、メリハリのあるお芝居を心がけています。あとは、フェイトに対しては、意外とグイグイ距離を縮めていくなと(笑い)。そこは、私にはない部分なので、しっかりとフェイトと関係を築けていけるように、私自身が臆さないようにという思いで演じています。
関さん 和気あいあいとしているよね。
逢坂さん そうですね。
関さん この3人はそんなに共演は多くないのですが、昔からもうずっとやっているみたいな、そういう空気感がありますね。脇を固めている人たちもフレンドリーな人が多いんですよ。
逢坂さん グリードが「あ、そういう表現で来るんだ」ということが結構多くて、思ったより自由なんだなって(笑い)。僕も瞬発力で返すというか、ちゃんと会話をしているなという感覚があるので、毎週「今度は関さんどういうふうにくるんだろう」と楽しみになっています。
関さん スタッフの方からも、台本にない部分も膨らませてアドリブを入れてもらって構わないと言われていて。アドリブが入れやすいように収録の部屋も僕だけ別なんです。ただ、ストーリー的にシリアスな部分とか、フェイトとロキシーの二人のやり取りで茶々を入れにくい部分もあって、せっかく部屋を分けてもらっているのに、アドリブを入れずに普通に収録して終わっちゃう回もあって。そういう日は「ふがいないな」と思いながら帰るんですよ。「何もやれなかったな」と。
関さん そうなんです。アドリブを入れると、フェイトがリアクションを取らないといけなくなっちゃうので、そこに聞こえていない人がいると、おかしなことになっちゃうんですよね。フェイトとグリードの二人の時はやれるかなと思うんですけど、第三者が入ると難しい。そういうところで、悩みつつ、逆に楽しみつつやっています。どこかで大きな爆弾を落としてやりたいと思ってはいるんですけど。
逢坂さん 怖い(笑い)。めちゃくちゃシリアスなシーンで爆弾がきたらどうしようかな(笑い)。
東城さん そういう意味では、私達も構えておかないといけないなと感じます。関さんは、別のブースにはいらっしゃるのですが、しっかりと声が漏れ聞こえているんです。
関さん えっ、漏れているの?
逢坂さん 漏れています(笑い)。
東城さん 私は、グリードさんの声が聞こえていないロキシーを演じているので、しっかりシャットダウンできれば聞こえない時もあるんですけど、そうでない時はしっかりとグリードさんがそばにいらっしゃるので、気を引き締めていかないとなと改めて感じました。こっちは完全に聞こえていてはいけないので。
関さん 僕、オークションをやるんですよ。オークションをやっていて、多分大丈夫だろうと思って放っておくと、終了間際に誰かの金額が少しだけ上回って落札されちゃうことがあるんです。だから、その品物をどのぐらいの人が本気で狙っているのかが分かるスキルがほしいです。オークションを上手にやるスキル。ピンポイントですけど、それで悔しい思いを結構するんですよ。わずかな金額でやられちゃったみたいな。だから、本気の人の数、本当の敵の数が知りたいですね。
逢坂さん 僕は、撥水(はっすい)のスキルがほしいですね。雨にぬれても傘要らず。
関さん でも、それだと風呂に入れないよ。全部はじかれちゃう。
逢坂さん それはそれで汚れもはじきそうだから、汚れないという。
関さん なるほど、生まれたままの肌じゃん。
逢坂さん 赤ちゃん肌ですね(笑い)。
関さん それはいいね。
逢坂さん そういうわけじゃないんですけど、急な雨でぬれるのがすごく嫌なんです。荷物とかもそうですけど。自分の身の回りのものも含めての撥水。すごく便利だし、美肌も保てますし。
東城さん 誰かと会話をしている最中に、恋愛シミュレーションゲームみたいにコマンドが出てきて「次は何を聞く」という選択肢が出てきたらいいなって思います。私、言葉を選ぶのが下手なので、会話を続けたいけど「次、何を聞いたらいいんだろう?」って迷うことがたくさんあるんです。その選択肢を教えてほしいです。
関さん 会話に困らないスキルってこと?
東城さん はい。選択肢を選ぶだけで会話が広がっていくみたいな。
関さん それはいいね。次の展開が浮かぶわけでしょ。この会話だったら、次これ聞けるなとか。
東城さん はい。
関さん 例えば、東城さんが何かの事情で尋問を受けるみたいなことになっても、いい感じの受け答えが浮かべば、解放みたいな。サバイバルにも使えそうですよね。オーディションとかもね。
東城さん 最高ですね(笑い)。
逢坂さん 「暴食のベルセルク」は、フェイトの成長物語ではあるんですけど、周りのキャラクターもすごく個性豊かで、フェイトを成長させてくれます。いい人も多いんですけど、とんでもなく悪いやつも中にはいたりして、すごくキャラが立っているというか。そんなキャラクターたちを相手にフェイトがどう立ち向かっていくのか、また自分の悩みをどう解決していくのか、すごく見どころのある作品になっていると思います。僕ら自身も、まだこの先の展開が分からない状態でやっていますので、楽しみながら、その楽しさを皆さんにも伝えられたらいいなと思います。
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2024年11月22日 02:00時点
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