ライオンの隠れ家
最終話 僕たちの新しい始まり
12月20日(金)放送分
江の島を舞台に男子高校生たちの恋を描く連続ドラマ「君となら恋をしてみても」(MBSほか)でダブル主演を務める俳優の日向亘さんとダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」の大倉空人さん。実家の食堂を手伝う世話焼きの高校生・山菅龍司を演じる日向さん、過去のトラウマを抱えながらも、龍司と出会い過ごしていくうちに次第に心惹(ひか)かれる転校生・海堂天(あまね)に扮(ふん)した大倉さんに、ドラマの見どころや撮影の思い出を聞いた。
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「君となら恋をしてみても」は、白泉社のマンガアプリ「マンガPark」で連載中の窪田マルさんの同名マンガ(通称「なら恋」)が原作。大倉さんは「純粋な2人の男子高校生が、自分の気持ちと相手の気持ちを向き合って、ちゃんと恋愛をしている作品だなっていうのをすごく感じました」と作品への印象を明かす。
日向さんは「高校生のときに誰もが経験するような描写がたくさんある」といい、「あとは舞台となる江の島がすごくきれいな場所です。そこで友情が芽生えて、恋心に発展していく。甘酸っぱくもありつつも、熱い青春ストーリーという印象を抱きました」と話す。
大倉さんは天を演じるにあたり、「原作に寄り添うこと」を意識。「自分自身、マンガ好きで、たくさんのマンガ原作の実写作品を見てきました。次は僕が出演させていただく側になったときに、『原作から飛び出てきた』と思っていただきたいんです」と思いを吐露する。
一方、日向さんは「僕は龍司というキャラクターがリアルにいたらこういう人かなと想像して演じました」と告白。「自分でいうのは恥ずかしいのですが、僕もどちらかというとクラスの中心寄りにいる方だったと思うので、そこは龍司と似ていて、学生時代の経験を役立てることができたのかなと思います。男女問わず人気があって、みんなに対して平等に接する龍司は、かっこつけてかっこいいわけではなく、かっこよさが自然と身についているので、そこも表現できるようにすごく意識しました」と語った。
そんな日向さんはドラマの撮影で「キュンとさせるせりふを初めて言いました」と照れ笑いを浮かべる。「僕自身は普段、何かでキュンとすることがあまりないので、どうすれば視聴者の方の心に刺さるのか、どういった言い方が好きなのかなど、何が正解かはまったく分からなくて……。でも、せりふをうまく言えたときには『すごくよかった』と周りの方たちに言っていただけたので、そこで正解を探りながら、何とか乗り切ることができました」と振り返る。
大倉さんは自身と天とを比べて、「ある程度、関係性ができてしまえば、思ったことをパッと伝えられるところに加えて、少しだけ自分を“偽って”しまう部分は似ているのかな」と分析。
撮影では「天が自分を偽っているときと、本心で語るとき」の声の演じ分けを意識していたという。「偽っているときは声を少し高めにして、龍司に確信めいたことを言うときは低めに、地声っぽくやったり。そういう“声に表情をつける”みたいな。あとはモノローグが多かったので、そのシーンでの顔の表情は難しかったのですが、次の作品にも生かせるような、新しい技術を一つ身につけることができたのかな」と前向きにとらえていた。
改めて「撮影期間が短かったこともあり、タイトなスケジュールで、とにかく撮り切ることを目指した」とも話す日向さん。「江の島を見て回れるような時間の余裕はほとんどなかったのですが、ロケで訪れる場所すべてがとてもきれいで。景色に癒やされましたし、食べるシーンで口にするものもとてもおいしかったので、その一つ一つがいい思い出になりました」と笑顔を見せる。
大倉さんも「江の島という普段からすてきな場所で、朝日が見られる時間帯に撮影できたり、普段生活していて、見られないものを見られたという意味で、すごく貴重な体験をさせていただいたと思います」と充実感をにじませた。
日向さんは見どころについて「すごく“画(え)”にこだわったドラマでもあると思っていて、映像がとにかくきれいなんです」と自信をのぞかせ、「キュンキュンするシーンもたくさんありますし、学校の中での和気あいあいとした様子、友情もたくさん描かれているので、いろいろな部分に着目して見てもらえたらと思います」とアピール。
大倉さんは「本当にピュアな2人から生まれる恋心」がドラマの見どころの一つといい、「何を伝えて、何を受け取るか。そこから生まれる優しい空間、尊さ、エモさに注目して見てほしいです。原作をリスペクトして、キャスト、スタッフみんなで一丸になって作り上げた作品でもあるので、ぜひ原作ファンの皆さんも、一緒に温かい気持ちになっていただけたら」と思いを口にした。
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