ドラマ1週間:2025年度前期の朝ドラは「あんぱん」 やなせたかし夫妻がモデル 「おっさんずラブ」がタイでリメーク

2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の脚本家・中園ミホさん =NHK提供
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2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の脚本家・中園ミホさん =NHK提供

 1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回(10月14~20日)は、2025年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)が「あんぱん」と発表された話題、人気ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系、2018年)がタイでリメークされることが話題になった。前後編で取り上げる。

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 俳優の田中圭さん主演の人気ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系、2018年)が、タイでリメークされ「Ossan’s Love Thailand(仮題)」として2024年冬に放送されることが10月18日、明らかになった。2021年に香港で「大叔的愛」のタイトルでリメークされ、現地の放送局ViuTVでは開局以来のドラマ最高視聴率を記録した。今回、香港に次いで2カ国・地域目のリメークとなる。タイでのリメークは、テレビ朝日と業務提携している大手テレビ制作会社GMMTVが手がける。主演は、今回で5度目の共演となる若手人気俳優のアースさんとミックスさんが務める。

 アイドルグループ「日向坂46」の齊藤京子さんがこのほど、東京都内で行われた主演ドラマ「泥濘(ぬかるみ)の食卓」(テレビ朝日系、土曜午後11時半)の取材会に出席した。今作でドラマ単独初主演を務める齊藤さんだが、「“座長”とあまり言いたくない」と胸の内を明かした。取材会には、共演の吉沢悠さん、櫻井海音(かいと)さんも出席。齊藤さんは「グループを飛び越えて一人なので、日々緊張しているのですが、お二人のおかげで緊張が和らいでいます」と笑顔を見せた。ドラマは、伊奈子さん作の同名マンガ(新潮社)の実写化。田舎町のスーパーで働く純粋な性格の捻木深愛(ねじき・みあ、齊藤さん)が、スーパーの店長・那須川(吉沢さん)に恋をし、その真っすぐすぎる愛をエスカレートさせ、那須川の息子のハルキ(櫻井さん)ら一家をむしばんでく“パラサイト不倫”を描く。

 今夏話題を呼んだ日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)が、日本の各放送局のドラマから世界的に通用する優秀作品を選出する「MIPCOM BUYERS’ AWARD forJapanese Drama 2023」でグランプリを受賞したことが19日、分かった。「MIPCOM BUYERS’ AWARD forJapanese Drama 2023」は、仏カンヌで毎年開催される世界最大級のコンテンツ見本市「MIPCOM」で、審査員の海外バイヤーが日本で制作されたドラマ作品の中から選ぶ。2009年に創設され今年で14回目。グランプリ受賞作は「いま最も海外バイヤーに注目されている日本のドラマ」を意味し、TBS作品の受賞は、2015年の「天皇の料理番」以来、8年ぶり。「VIVANT」は「半沢直樹」「下町ロケット」シリーズなどのヒット作を生み出してきた福澤克雄監督が原作・演出のオリジナルストーリー。国内外で諜報活動を行う自衛隊の精鋭部隊「別班」の乃木憂助(堺雅人さん)が、世界で暗躍する謎の組織「テント」に挑む大冒険を描いた。

 NHKは10月20日、2025年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」を制作することを発表した。ドラマは、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、小松暢さん(1918~93年)夫婦をモデルにし、まだ何者でもなかった2人が、あらゆる荒波を乗り越え、アンパンマンにたどり着くまでの、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。脚本は、2014年度前期の朝ドラ「花子とアン」や、2018年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」、テレビ朝日系の人気ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどで知られる中園ミホさんが手掛ける。

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