ブギウギ:スズ子、ツヤとの思い出の曲「恋はやさし野辺の花よ」熱唱 視聴者涙「胸張り裂けそう」「ええ最期やった」

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第39回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第39回の一場面(C)NHK

 趣里さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」(月~土曜午前8時ほか)の第39回が11月23日に放送された。同回では、ヒロイン。スズ子(趣里さん)の母・ツヤ(水川あさみさん)の最期が描かれ、視聴者の涙を誘った。

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 第38回(11月22日放送)では、ツヤが危篤という電報を受け取りながらも、ステージで歌うことを選択したスズ子。第39回で、ようやく大阪の実家に戻ったが、ツヤの病状は深刻で寝たきりの状態だった。スズ子は父・梅吉(柳葉敏郎さん)に「ええ病院に入院させて、ええお医者さんに診てもらえば治るんやろ?」と尋ねるが、梅吉はすでに専門医に診てもらったと返答する。スズ子は「ワテ、嫌やで」と現状を受け入れられない様子だった。

 そこに、桃を探しに出ていたアホのおっちゃん(岡部たかしさん)が、桃を持って戻ってくる。桃を食べたツヤは見違えるように元気になり、以前と同じように番台に座るが、実はスズ子の前で力を振りしぼっていただけで、すぐに倒れてしまう。ツヤは「ごめんなぁ。ワテ、あんたともっともっとおりたかったわ。あんたと少しでも長く」と思いを伝える。

 スズ子は「謝るんは、ワテや」と切り出すと、ツヤが危篤と知りながらも舞台に立つことを選んだことを打ち明けた。「もっともっと大きな歌手になりたあて、歌うてたわ。ワテ、ドアホや」と涙を流すスズ子に、ツヤは「ドアホで上等やわ。さすがワテの子や」と返す。

 「あんたが生きるんを、もっと見たかった。きっとおもろいんやろなぁ。あんたの歌も、まだまだ聴きたかった」というツヤに、スズ子は「ワテの歌、聴けんようになってもええんか?」と尋ねる。「それは嫌やなぁ」と答えるツヤに、スズ子は「嫌やったら死なんといてよ」とすがりついた。

 2人のやり取りをふすま越しに聞いていた梅吉は、スズ子に「なんでお母ちゃんにそんないけず言うねん。聞かせたれや、歌聞かせたれや。このいけずドアホ娘が」と一言。スズ子は「梅丸楽劇団、スウィングの女王、福来スズ子が心を込めて歌います」と宣言し、「恋はやさし野辺の花よ」を歌った。

 この曲は、第4回(10月5日放送)で、少女時代の鈴子(澤井梨丘さん)が「はな湯」の掃除をしながら歌っていた曲。歌って踊ることが大好きだと気付いた鈴子は、梅吉とツヤに「花咲(音楽学校)行ってみたい」と話した。また、ツヤが同席した「梅丸少女歌劇団」の入団試験でもこの曲を歌っており、鈴子とツヤにとって思い出深い曲だった。

 鈴子が泣きながらこの曲を歌い上げると、ツヤは涙を流しながらも笑顔で拍手を送った。そして、趣里さんのナレーションで「この日、お母ちゃんは、天のお星さまになりました」と明かされた

 SNSでは「スズちゃんの歌で涙腺崩壊」「ツヤさんの最期が幸せそうで良かった」「ええ最期やったなぁ、笑顔で」「胸張り裂けそうだけど明るく美しい別れのシーンだった」といった声が相次いだ。

 また、「恋はやさし野辺の花よ」の歌詞に触れ、「我が心のただひとりよ。スズ子を自分だけのものにしたかったツヤさんへのスズ子からのアンサー」「人生の最期にスズ子からこれ以上ない言葉を受け取った」といったコメントも寄せられていた。

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