男女が逆転した江戸を描く、よしながふみさんの人気マンガの実写化「ドラマ10『大奥 Season2』」(NHK総合、火曜午後10時)で、和宮(かずのみや)を演じる岸井ゆきのさんのコメントが公開された。
ウナギノボリ
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11月21日放送の「幕末編(18)」で登場した和宮。岸井さんは和宮をどのように捉え、演じているのか。
和宮について「人目につかないように育てられてきて、母親の愛情も満足に受けられなかった人」だといい、「自分が江戸に行けば、母を独り占めできるかもしれないという企みを思いついて江戸に渡りますが、決してずる賢いという訳ではなく、ひねくれてもいないというか……。ただピュアな心で“母親と一緒にいたい、独り占めしたい、愛されたい”という一心だったのだろうなと。そういう素直さ、実直さがある人だなと思います」と話した。
28日放送の「幕末編(19)」では、和宮が家茂(志田彩良さん)に徐々に心を開いていく様子が描かれたが、一体家茂の何がそうさせたのか。岸井さんは「家茂の純粋さですかね」と言う。
「人目につかないように育てられるということ自体が屈辱的ですし、もといた家では虐げられてきた。(和宮は)その中で一生懸命生きてきたし、自分を守るために強くならなきゃいけなかっただろうなと思います。一方、家茂は「『それって和宮さんすごいことですよ』と、自分を見て純粋な心で言ってくれる人。そんな人は今まで周りにいなかったので、そんな風に考える人もいたんだというのは驚きだったのではないかと。自分では開けられなくなっていた心の扉を開けてくれたのは、家茂の純粋さと純朴さがあったからなのかなと思います」
家茂役の志田さんとは今作が初共演となったが、志田さんの印象について「キラキラしていますし、家茂のピュアさがピッタリですよね」と述べる。
「家茂は和宮に温かい言葉を掛けてくれますが、その言葉にウソがないのが伝わるというか。心からそう思って言っているように感じるんです。和宮がつい家茂に心を開いてしまうのはすごく分かるなと思いました」
和宮の京言葉には「すごく苦戦」したと明かす。
「指導の先生から『イントネーションが違う』と言われ続けました。大阪弁は連続テレビ小説『まんぷく』に出演していた際に経験したのですが、京言葉は初めてです。『大阪は1音上げ1音下げ、京都はその半音』と言われて、どういうこと!?と(笑い)。 大阪弁を少し知っているがゆえに、より分からなくなっているような気もして、最後まですごく苦戦しました」
物語はクライマックスに向かう。20話以降の見どころについて「たくさんありますが、女性たちがかっこいいですよね。家茂もそうですし、和宮も最後に見せ場があります」とアピール。「もちろんフィクションではありますが『何年に何があった』という表面的なことだけではなく、その裏にあるものがすごく丁寧に描かれていると思います。人と人との関わり、過去を生きた人たちの営みがあって今があるというのがしっかり感じられるラストになると思うので、楽しんでいただけたらなと思います」と呼び掛けた。
「大奥」は、若い男性のみに感染する奇病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」の影響で、男性の人口が女性の4分の1に激減したパラレルワールドの江戸時代が舞台。Season1が今年1~3月に放送され、Season2が10月にスタートした。
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