満島ひかり:塚原あゆ子監督×野木亜紀子・脚本の映画「ラストマイル」で主演 共演は岡田将生 「アンナチュラル」「MIU404」の世界線と交差

満島ひかりさんが主演、岡田将生さんが出演する映画「ラストマイル」のティザービジュアル (C)2024「ラストマイル」製作委員会
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満島ひかりさんが主演、岡田将生さんが出演する映画「ラストマイル」のティザービジュアル (C)2024「ラストマイル」製作委員会

 俳優の満島ひかりさんが主演、岡田将生さんが出演するノンストップサスペンス映画「ラストマイル」が、2024年夏に公開されることが12月11日、明らかになった。同作は塚原あゆ子監督がメガホンをとり、野木亜紀子さんが脚本を担当。ドラマ「アンナチュラル」(2018年)や「MIU404」(2020年)の世界線と交差する(シェアードユニバース)完全オリジナル作品となる。

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 満島さんと岡田さんは映画「悪人」(2010年)以来、14年ぶりの共演。塚原監督作品への出演は初めて。流通業界最大のイベントの一つ、「ブラックフライデー」の前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生。やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展していく。誰が、何のために事件を仕掛けたのか。残りの爆弾はいくつで、今どこにあるのかなど謎を呼ぶサスペンス。

 満島さんは、事件の舞台となるショッピングサイトの関東センター長、舟渡エレナ、岡田さんはエレナに振り回されながらも事件解決に奔走する同センターのチームマネジャーの梨本孔を演じる。

 塚原監督と野木さんの脚本というコンビで生み出された「アンナチュラル」「MIU404」は、放送話数を重ねるごとに、その緻密なストーリー展開で人気に火が付き、最終回は「アンナチュラル」13.3%、「MIU404」14.5%と高視聴率をマーク。放送後には多数の関連ワードがSNSのトレンド入りするなど話題を呼んだ。また、2作品とも優れたテレビ番組に送られるギャラクシー賞や、放送文化基金賞なども受賞するなど高く評価されており、人気は日本だけにとどまらず「アンナチュラル」は韓国でのリメーク版制作も決定している。

 今回、ティザービジュアルとティザー映像30秒が公開された。ビジュアルは、強いまなざしでこちらを見つめるエレナ(満島さん)と梨本(岡田さん)の表情が印象的なデザイン。30秒の特報映像は、ショッピングモール内での爆発と「届いた荷物は、爆弾だった」というせりふから、連続爆破事件の発生により、止まることを許されない流通システムが止まるという、一大事件となることを予感させる緊張感をそのまま切り取っている。

 キャスト・スタッフのコメントは以下の通り(敬称略)。

 ◇満島ひかり

 「ラストマイル」の主演が私で良かったのか、今もまだ自信を持てないでいますが、塚原あゆ子組に参加してみたいという前のめりな気持ちが勝り参加しました。
塚原さんの人気は見て聞いていましたが、撮影が終わった今も、また共に現場を過ごしたいと感じる、魅力的な監督さんです。
野木さんの脚本マジックには、今作でもほぅとうならされるところがあります。
感情をあまり描いていないのに、登場人物たちが状況に没頭することで、隙間からその人だけの気持ちを感じられる。難解な本でしたが、監督や岡田さんと謎を解いていく撮影現場は面白いものでした。
共演は14年ぶりでしょうか?
やっぱり岡田将生さんは不思議なたたずまいを持つ俳優さんで、彼にしか出せない品性とおかしみをとてもすてきに感じます。柔らかいのに男性らしい、岡田さんの背中に何度か助けてもらいました。
静かなるサポートに、感謝しています。
撮影中も、終えたあとも、完成作を一足先に見た今も、映画「ラストマイル」は物語が決まりきらずに動いている感じがします。あまり持ったことのない感想です。
主人公・舟渡エレナの選択したことの続きはまだ、私の毎日の中にもあります。
私たちの日常で、身の回りで起こっている止められない現実。
一人の力では動かせない苦しさの連鎖。
見る方がどんな気持ちになって、どんな余韻で日々をすごしていくのか、そんなことを想(おも)う映画でした。

 ◇岡田将生

 念願のチームに参加させていただきました。
どんな役でも参加したいと熱望していたのがようやくかない、そしてとても難しい役をいただき、現場では常に頭を抱えながら監督と満島さんと、この難しい脚本に臨ませてもらいました。
脚本の野木さんとは以前お仕事させてもらってからだいぶ時間が空いたのですが、この脚本の密度が濃すぎて重たい何かを渡された感じでした。
満島さんも10年以上ぶりでして、この方の前で嘘がつけない。見透かされる。
こんなにも自由に、うそがなく、カメラの前に立つ姿は見惚(ほ)れてしまうほどすてきでした。
この映画から皆さんが受け取る、感じ取るものはさまざまだと思いますが、こんなにもワクワクする映画もないかと思われます。
期待して待っていただけたらうれしいです。

 ◇塚原あゆ子監督

 この度、素晴らしいキャスト・スタッフに集まっていただき、野木さんとの映画が実現しました。
連ドラと同じ世界線での3作目ですが、今回は「夜にポチッと注文した荷物が、貴方(あなた)に届くまで」のお話です。
ビールとポップコーンに合う映画にしようと始まった作品です。
ワクワクドキドキしながら楽しんでもらえたらうれしいです。

 ◇野木亜紀子(脚本)

 お待たせしました、3作目です。法医学者、機捜刑事ときて、今回は会社員。
21年のはじめ、どんな映画がいいか塚原監督にたずねたら「宅配荷物が爆発する話は? 物流が止まると大変」とのこと。そのワンアイデアで一本書きました。
憧れの満島ひかりさんを召喚することに成功、久方ぶりの岡田将生さんも来てくれて、幸せな座組が実現しました。
無謀な台本を見事に顕現させる剛腕、それでいて情感豊かに紡ぎだす塚原監督の新たな世界を、スクリーンで堪能してください!

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