アリスとテレスのまぼろし工場:「毎日映画コンクール」アニメーション映画賞受賞 岡田麿里監督×MAPPAの劇場版アニメ

劇場版アニメ「アリスとテレスのまぼろし工場」のイベントの様子
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劇場版アニメ「アリスとテレスのまぼろし工場」のイベントの様子

 「第78回毎日映画コンクール」(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の受賞作・受賞者が決定し、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの脚本で知られる岡田麿里さんが監督を務めたオリジナル劇場版アニメ「アリスとテレスのまぼろし工場」が、アニメーション映画賞に選ばれたことが分かった。

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 「アリスとテレスのまぼろし工場」は、2018年に「さよならの朝に約束の花をかざろう」でアニメ監督デビューした岡田さんの監督作で、「呪術廻戦」「チェンソーマン」などのMAPPAが制作した。2023年9月に公開された。

 突然起こった製鉄所の爆発事故により、時が止まり、外に出る道も全て塞がれてしまった町を舞台に、少年、少女たちが“恋する衝動”を武器に未来に向かおうともがく姿が描かれる。中学3年生の菊入正宗は、変化を禁じられた町で鬱屈した日々を過ごす中、気になる存在の謎めいた同級生の佐上睦実に導かれて製鉄所の第五高炉に足を踏み入れる。そこで、しゃべることのできない野生のオオカミのような少女・五実と出会う。3人の出会いが世界の均衡を崩していくことになる。

 声優の榎木淳弥さんが正宗、上田麗奈さんが睦実、久野美咲さんが五実をそれぞれ演じた。シンガー・ソングライターの中島みゆきさんが主題歌「心音(しんおん)」を担当したことも話題になった。

 「毎日映画コンクール」は、日本で最も長い歴史を持つ映画コンクールの一つで、日本映画大賞を表彰する作品部門、主演賞などを表彰する俳優部門のほか、スタッフ部門、アニメーション部門、ドキュメンタリー部門などがある。第78回は、「せかいのおきく」(阪本順治監督)が日本映画大賞、「ほかげ」(塚本晋也監督)が日本映画優秀賞に選ばれた。「エゴイスト」(松永大司監督)の鈴木亮平さんが男優主演賞、「市子」(戸田彬弘監督)の杉咲花さんが女優主演賞を受賞した。表彰式は2月14日に開催される。

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