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2月19日(木)放送分
世界最高峰の映画の祭典「第96回アカデミー賞」が3月11日(日本時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。「受賞の瞬間、スピーチやパフォーマンスも一期一会。そこでしか起きない瞬間の数々がアカデミー賞の本質であり、真髄であり、魅力です」と語る、WOWOWの生中継番組「生中継!第96回アカデミー賞授賞式」の案内役を務めるジョン・カビラさんに注目作や見どころを聞いた。
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今回のアカデミー賞は、「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)が作品賞、主演男優賞、監督賞など最多13部門にノミネート。「哀れなるものたち」(ヨルゴス・ランティモス監督)が11部門で続き、第81回ゴールデングローブ賞で「オッペンハイマー」がドラマ部門、「哀れなるものたち」がミュージカル/コメディ部門でそれぞれ作品賞を受賞しており、アカデミー賞での対決にも注目が集まる。
注目している作品や俳優を聞くと、「案内役の立場上、あくまでアメリカの予想サイトやロサンゼルス・タイムズなどの見解も踏まえての話です」と前置きしつつ、「『オッペンハイマー』がいくつ賞を取るのかは気になるポイントの一つ」と注目作を挙げる。
「日本人として、歴史的ないわば地獄の扉を開けてしまうような技術を開発してしまったがゆえの葛藤を描いた作品を、唯一の被爆国として日本に住む私たちはどう咀嚼(そしゃく)すればいいのだろうかという。チャレンジングなことではありますが、あえて向き合ってみる価値はあると思います」
俳優に関しても「『オッペンハイマー』でしょう。主演男優賞はキリアン・マーフィ、助演男優賞はロバート・ダウニー・ジュニアが取るのか。そして助演女優賞は『オッペンハイマー』のエミリー・ブラントか、『カラーパープル』のダニエル・ブルックスなのか。主演女優賞はエマ・ストーンが取るのかも注目。ドキドキします」と声を弾ませる。
日本作品からスタジオジブリの「君たちはどう生きるか」(宮崎駿監督)が長編アニメ映画賞、役所広司さん主演の「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)が国際長編映画賞にノミネート。さらに「ゴジラ-1.0」(山崎貴監督)が日本映画で初めて視覚効果賞にノミネートされたことも話題だ。
カビラさんは「特に『ゴジラ-1.0』はノミネーション発表のとき会場がどっと湧いたし、視覚効果賞はほぼアメリカの独壇場とも言える中、日本の作品が挙がり、予想サイトでもいいところにつけているのはうれしい」と笑顔で話す。
さらに「現在はアメリカ国籍を取得されていますが、メイク・ヘアスタイリング賞でカズ・ヒロさんが、ひょっとして3度目いくのではという予想もあって、快挙達成の可能性があります」と続け、「これまでも『おくりびと』や『ドライブ・マイ・カー』などで素晴らしい瞬間はあったけど今回も注目の瞬間が目白押しです」と期待を寄せる。
今回で案内役を務めるのが18回目となるカビラさんだが印象に残っている作品や俳優を聞くと、「いろいろありますが直近の例で言うと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(第95回で7部門受賞)です。まさに“エブリシング”を持っていった。痛快でした」と返ってきた。
「アジア系のダニエル・クワンが監督賞を受賞しましたし(受賞はダニエル・クワンとダニエル・シャイナート)、何と言っても(アジア女性初の主演女優賞を受賞した)ミシェル・ヨーと助演男優賞のキー・ホイ・クァンの感動のスピーチ。一言で表せば『夢をあきらめない』というスピーチはもう最高でした。そういう思いを信じていろんな意味でも戦ってきたお二人が、満面の笑みでオスカー像を握りしめている瞬間は何にも例えられない素晴らしい瞬間でした」
受賞式ではスピーチやパフォーマンスも話題になるが、カビラさんは今回「歌曲賞で、グラミーとオスカーを両方取ると予想されているのが『バービー』。ビリー・アイリッシュとフィニアス・オコネルがどんなステージを組んでくれるのか。当然グラミー賞と同じステージのわけがないので楽しみです」と注目していると話す。
さらに「司会を務めるジミー・キンメルのネタがどこで炸裂して、どんなテーマをえぐってくれるか楽しみ」ともいい、「ハリウッドのストライキなどえぐる材料はいくらでもある。『バービー』のグレタ・ガーウィグとマーゴット・ロビーが候補に漏れたこともあえてネタにするかも」と予想する。
案内役としてタッグを組む宇垣美里さんについては「全幅の信頼をしています。僕がちょっと盛り上がり体質なので、脱線するところをしっかり諭してもらえれば(笑い)。エンターテイメントに詳しい宇垣さんならではのコメントもしていただけると思いますので、そこもお楽しみに」と信頼を口にする。
番組ならでの見どころはという質問には、「受賞式が一つの作品。オープニングや作品のモンタージュ映像の編集、受賞者の第一声など、結果を知るだけではもったいない。できればリアルタイムに番組を見て楽しんでほしい」と応じる。
「もちろん結果を知った上でも楽しめます。朝のの生中継でリアルな声を聞き、振り返っての夜の字幕版も楽しんでいただきたい。アカデミー賞は一番だしも二番だしも何度でもおいしいし色あせません。ある意味、一度味わった後の二番だしの方が濃いかもしれない。もう“エンドレスするめ”です」(取材・文:遠藤政樹)
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2026年02月22日 19:00時点
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