テニス女子国別対抗戦:大坂なおみらが意気込み語る 「ビリー・ジーン・キング・カップ」ファイナル予選「日本対カザフスタン」WOWOWで12、13日に生配信

テニスの女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ ファイナル予選 日本vsカザフスタン」=WOWOW提供
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テニスの女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ ファイナル予選 日本vsカザフスタン」=WOWOW提供

 テニスの女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ ファイナル予選 日本vsカザフスタン」が4月12、13日に有明コロシアム(東京都江東区)で行われる。日本代表として大坂なおみ選手、日比野菜緒選手、本玉真唯選手、青山修子選手、柴原瑛菜選手が出場。監督は杉山愛さんが務める。WOWOWオンデマンドでライブ配信(初日は無料配信)される同大会の開幕前日の11日、大坂選手らがWOWOWのインタビューに応じた。

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 大坂選手が日本でプレーするのは2022年9月の「東レ パンパシフィック オープン」以来、1年7カ月ぶり。大坂選手は初日の第2試合と、第2日の第2試合に出場予定。同大会は初日にシングルス2試合、第2日にシングルス2試合とダブルス1試合を行い、3戦先勝制で勝敗を決する。

 ◇大坂なおみ選手インタビュー

 ――久しぶりに日本で試合を戦う気持ちは?

 戻って来られてとてもうれしいわ。シンプルにビリー・ジーン・キング・カップでプレーできるのがうれしい。

 ――日本代表の試合に参加した理由は?

 とても興奮しているわ。全ての試合がうまく行くことを願っているわ。自分自身も良いプレーができることを願っている。

 ――杉山愛監督はどんな方ですか?

 彼女はとても親切で、とてもサポーティブ、彼女のことはプレーヤーとして、とても尊敬している。そして彼女はチームのために良くやっているわ。だから、自分の試合をしなくちゃいけない。彼女が私の隣に座っているのは新しい感覚だけど、とても楽しみにしている。

 ――日本代表として日本で戦うのはどんな気持ち?

 それは絶対的に新しいフィーリングよ。多分、より本来の自分になれるのだと思うわ。チームの雰囲気もとてもいいし、もうすでに何度も一緒に過ごした。皆と日本のボックスに入って、一緒に応援するのはエキサイティングだわ。

 ――出産から復帰して、どのくらいのレベルに戻ったか?

 それはかなり難しい質問だわ。私はとても強い相手にいい試合はしているけど、いくつかの試合は負けている。いくつかはタフなドローだったと思うわ。全てのことには理由があるけど、自分は良くなってきているし、それをここで継続したいわ。

 ――母親と選手の両立は難しい?

 明らかにタフなことだわ。タイムマネジメントをするのが少し難しい。それは彼女のことを常に考えることにしているからよ。コートにいる時は、テニスボールのことだけを考えるようにしているけど、コートを離れるとお母さんに変わるわ。

 ――今回、(長女の)シャイちゃんはどこで見ている?

 今、家にいるわ、カリフォルニアよ。

 ――対戦相手のカザフスタンの印象は?

 正直言って、カザフスタンは最後に戦った時からチームとして一番覚えている相手。その時はフェドカップと呼ばれていた時だと思う。私は、何度もユリア(・プティンセバ選手)と戦っているわ。だから、とてもタフな相手だということは知っているわ。私は相手のナンバー2プレーヤー(アンナ・ダニリナ)とは対戦したことがないので、リサーチしないといけないけどね。常に厳しいわ。

 ――ローランギャロス(全仏)に出場する思いは?

 ローランギャロスにはたくさんの思い出があるわ。マイアミの後、クレーコートでたくさん練習をしたから、そこで進歩を遂げたと思う。だから、この大会の後、すぐにフランスに行くわ。あっちで多くの試合を経験して、多くのことを学べたらいいなと思う。

 ――今シーズンの目標は?

 もちろん、トーナメントで優勝することが私の目標よ。自分が出場するトーナメントで優勝することが常にゴールよ。それ以外にもプレーヤーとして日々成長していると感じることよ。

 ――日本のファンへのメッセージをお願いします。

 皆さんこんにちは、なおみよ。皆さんが会場に来て、試合を見ることを期待しているわ。明日と土曜日にね。ありがとうございます。

 ◇杉山愛監督

 ――日本で行う大一番になります。今の心境をお聞かせください。

 日本で戦えるというのは運にも恵まれていますし、今回もベストメンバーがそろったということで、とてもワクワクします。

 ――選手の皆さんとはどのようなコミュニケーションを取っていますか?

 常に皆さんのスケジュールを確認してコミュニケーションを取るようにしています。最近では映像でも見ることができるので、みんなの試合とかも日本でも時差を調整しながら見ています。その都度みんなに声をかけながらテキストメッセージ等でもやりとりしています。大会に出向いたときも1週間しっかりサポートしたり、みんなとは普段からコミュニケーションが取れています。

 ――復帰間もない大坂なおみ選手へのオファーもありました。どのようなタイミングでオファーをかけたのでしょうか?

 (1月の)全豪オープンの時にはお話していて、実際にチャンスがあるなら出たいということを言っていたので、ありがたかったですし、そこからしっかりと細かいところまでコミュニケーションを取り、スムーズに交渉は進んだと思います。

 ――ママになった大坂選手の印象はいかがですか?

 今までとはまた違った雰囲気で、ツアーも楽しんでいる様子でしたし、今回また日本に来てくれて、テニスをしっかり楽しんでやってくれている姿を見て、すごく充実していると思います。

 ――日本代表を率いるにあたって大事にしていることはありますか?

 チームに向けてというよりは、個々のコミュニケーションであったり、信頼関係というのを大事にしています。それぞれ良い時もあれば悪い時もありますし、課題というのは選手によっても異なります。私自身は一監督というよりは、応援者として外側から客観視できることもあるので、チームは組んでいますけども、何を言っても通じ合える信頼関係を築いた上で、いろいろなことを本音でトークするように伝えています。うまくいかない時というのは何か要因があるので、そこにしっかりと向き合ってもらいたいと思っています。

 ――カザフスタンの印象を教えてください。

 プティンセバ選手はインディアンウェルズ・マイアミで良いテニスをしていて、勝ってから来ているので今は自信に満ちあふれていてガッツのあるプレーは非常に脅威です。ビリー・ジーン・キング・カップは何が起こるか分からないです。それが団体戦の面白みでもあり、怖さでもあるのでそこを丸ごと受け入れて、我々のできることをしっかり一人一人がやってくれればおのずと結果はついてくると思っています。楽しいことばかりではないのですが、丸ごと受け止めて楽しみたいです。

 ――日本のファンの前で選手にはどのようなパフォーマンスを期待しますか?

 皆さんの応援が力になることことは間違いがないですけど、国別対抗戦ではそれが同時にプレッシャーに感じる時もあるので、私自身も経験しましたが空回りしてしまう感覚もあるかと思います。それも含めてビリー・ジーン・キング・カップだと思うので、どんな状況でも出せる力を全てコートで表現してもらいたいです。

 ――ファンの方にメッセージお願いします。

皆さんの応援が選手の力になります。私たちに力をください。がんばりますので応援してください。よろしくお願いいたします。

 *……「女子国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ ファイナル予選 日本vsカザフスタン」はWOWOWオンデマンドでライブ配信(初日無料)

 4月12日午後2時ごろ配信開始。第1試合「日比野菜緒 vs アンナ・ダニリナ」、第2試合「大坂なおみ vs ユリア・プティンセバ」

 4月13日午後1時ごろ配信開始。第1試合「日比野菜緒 vs ユリア・プティンセバ」、第2試合「大坂なおみ vs アンナ・ダニリナ」、第3試合「柴原瑛菜/青山修子 vs アンナ・ダニリナ/ジベック・クランバエワ」

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