あぶない刑事:“タカ”舘ひろしדユージ”柴田恭兵ד薫”浅野温子ד透”仲村トオル座談会(後編) 40年前は「タイトルがピンとこなかった」

映画「帰ってきたあぶない刑事」のビジュアル(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
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映画「帰ってきたあぶない刑事」のビジュアル(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会

 ドラマ「あぶない刑事(デカ)」(通称・あぶ刑事)シリーズの最新作となる映画「帰ってきたあぶない刑事」(原廣利監督)が5月24日に公開される。「あぶない刑事」は、横浜を舞台に、破天荒な刑事コンビの活躍を描いた人気シリーズ。タカこと鷹山敏樹役の舘ひろしさん、ユージこと大下勇次役の柴田恭兵さん、真山薫役の浅野温子さん、町田透役の仲村トオルさんに、復活への思いや撮影の舞台裏、シリーズ開始当初の秘話を聞いた。(前後編の後編、取材・文・撮影:遠藤政樹)

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 --約40年近く前の話になりますが、ご自身に本シリーズのオファーがあったときのことは覚えていますか。

舘さん 僕は「あぶない刑事」というタイトルがピンとこなくて。「危険な刑事」と提案したぐらい。最初はあまりタイトルが好きになれなかった(笑い)。もっと真面目な刑事ものを想像していて、こういう形になるとはまったく思っていなかった。

 柴田さん 「『あぶない刑事』で舘さんと一緒にやる」と聞いたとき、とっても楽しくて、カッコよくて、あまり見たことのないアクションとかカースタントも頑張って、衣装も頑張ってほしいと思った。トオル君が入ってきて、あっちゃん(浅野さん)がいて、どんどん現場が楽しい方向、面白い方向になっていったのは楽しかったです。

 浅野さん 本を渡されて「やる?やらない?」と聞かれたのが始まり。出演はすぐ決めましたね。当時の私は「梶芽衣子2世が来た」と結構騒がれていて、梶さんと仲良しの長谷部(安春)監督が私の現場を見に来たのが出会い。「あぶない刑事」では「(梶さんと)全然違うじゃないか」って怒られました(笑い)。

 仲村さん (「あぶない刑事」のプロデューサー)黒澤(満)さんがプロデュースした映画「ビー・バップ・ハイスクール」で役者を始めたばっかりで、「次はこれだから」みたいな感じでした。最初は白い台本の表紙に「横浜警察(仮)」と書いてあったような記憶。「白バイ警官役だからデカいバイクに乗れる免許取りに行って」と言われたけど、割と早い段階でバイクはいいという話になり、気づいたら当時の若者を指す言葉として生まれた“新人類”な新人刑事という役どころになってました(笑い)。

 柴田さん 白バイが舘さんのハーレーと被るからだよ。

 仲村さん 当時それ考えてたんですかね?

 舘さん 考えてないと思うよ(笑い)。

 --もし続編があるなら、やってみたいことは何かありますか。

 舘さん 今はまだ考えられないかな。

 柴田さん 今度は男の子供が出てきてもいいかも(笑い)。舘さんが「全員集合」と言ったら全員集合します。

 仲村さん 探偵として、しょぼい事件、しょぼい探し物をしているお二人を見てみたい気もします。バイクで子猫を探して走りまくるみたいな(笑い)。

 浅野さん 薫が次にいるとしたらどこだろう(笑い)。自分の中ではイメージが湧かなくて。この先はきっと得体が知れなくなってくるのかもね(笑い)。

 --最後に「これぞあぶ刑事!」という見どころをお願いします。

 柴田さん 僕はクライマックスの「イッツショータイム」で、舘さんがハーレーでスモークから現れるところ。今までの映画の中で最高にカッコいいシーンだと思います。

 舘さん あれは僕のリクエスト。煙の中から出てくるのがロマンティックかなと思った。

 浅野さん ファンはたっちゃん(舘さん)がハーレーに乗って、恭兵ちゃんが走る。ストーリーも大事だけど、それが一番見たいだろうし、大拍手してくれるところ。変わらずに今もやってくれている作品に出会えたことが、一番のファンへのプレゼントだと思います。

 仲村さん 「あぶない刑事」は昭和、平成、令和の三つの時代で足かけ40年近く続いています。激しくいろんなもの、ことが変わった中での変わらないカッコよさが、この作品の最大の魅力だと思います。

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