米倉涼子:闘病しながらの「ドクターX」撮影「つらかった」 「引退もちょっと考えていました」と吐露

米倉涼子さん
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米倉涼子さん

 俳優の米倉涼子さんが、6月14日放送のNHKの朝の情報番組「あさイチ」(総合)に出演。2019年に難病「低髄液圧症候群」を患っていることを公表した米倉さんが、現在の病状を語った。

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 病気を公表して以来、生放送番組に出演するのは今回が初めて。MCの鈴木奈穂子アナウンサーから「体調は今いかがでしょうか?」と聞かれると、「5年前からずっと引きずっていたのが、去年、素晴らしい先生に出会うことができて、8月に手術みたいなものをして。今年のちょうど5月ぐらいから急に元気になってきました」と、回復傾向にあることを明かした。

 MCの博多大吉さんから「僕らが想像していた以上の……なかなか深刻な……」と聞かれると「同じ病気を抱えている方はたくさんいらっしゃるが、分かってもらえないことが多い。まっすぐ歩けなかったりするのですが、どうにか歩けば分かってもらえるし……」と、周囲に理解してもらいにくい闘病生活の実情を語った。

 さらに「止まっているエスカレーターって上がったことあります? 本当は(上がっちゃ)ダメですよ。でも、そういう感じがずーっと続く」「車のライトとかも全部つながって見えて、自分がどこにいるか分からなくなる。座っていることすらできなくなっちゃう」と説明。

 発症初期は治療と仕事を並行していたが「『ドクターX』(の撮影)は下を向きながらだったから、つらかった」と振り返った。

 そして「頑張れる、頑張れない、とかっていう次元ではなく、(出演作の継続は)完全に無理でした。ヒールとかも履けないし、もうあきらめるしかない状態」になったといい、一時は「引退」も覚悟した。

 「自分の思うように体が動かないのに、期待されるのは、パワフルな女性の役が多いので。そういうものに、自分のメンタル、フィジカルが応えられない。ケアしてもらいながら撮影を進めることも本当に申し訳なくて。(周りから)『大丈夫だよ』と言われても100%できないんじゃないかって、引退もちょっと考えていました、この2年は」と打ち明けた。

 ただ「でも、びっくりしたけど(病を治療しながら出ていた)作品を見ても私、元気なんですよ」とコメント。「人並み以上にアドレナリンが出るんだなって。びっくりしました」と話していた。

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