俳優の吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)。7月28日に放送された第29回「母として」では、子ぼんのうな宣孝(佐々木蔵之介さん)とまひろ(吉高さん)の別れが描かれた。同回で“退場”となった佐々木さんは「(娘の)賢子を命名することができたっていう、たぶん彼は天寿を全うできたなって」と話している。
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第29回では、まひろの娘・賢子は数えの3歳に。子ぼんのうな宣孝に賢子もなつき、家族で幸せなひとときを過ごしていた。任地に戻った宣孝だったが、二度と戻ってくることはなかった。
ある日、まひろの元に宣孝の北の方(正妻)の使者がやってくる。使者は宣孝について「にわかな病にて、4月25日に身まかりました。弔いの儀も済ませましたので、お知らせいたします」と告げる。驚くまひろは「にわかな病とは?」と聞くのが精いっぱいで、使者は「北の方様は豪放で快活であった殿様のお姿だけを、お心にお残しいただきたいと仰せでございました。私どもも、ご最期のご様子は存じませぬ」と答えた。
佐々木さんは、まひろについて「本当に好きだったというか、『俺は惚れきっておるゆえどこにも行かぬ』って本当に惚れきっていたのだと思います。惚れきってないとあれだけ土産をいつもいつもあっちこっちで、あそこまで買ってこないと思うんですね。本当にちゃんと土産を買ってくるっていうのは本当に惚れきっていたんだと思っています。結婚したあとはお互いが嫉妬しあったりとか、何かしあったりしてってなるけど、それはそれなんですけど、本当に子供ができたっていうところも含めて。すごく愛していたんだなと思いますね、妻のことを」と宣孝の思いを代弁する。
道長の子と知りながら自分の娘として育てようとした賢子についても「僕とまひろの絆をもっと強めてくれた子だなって、むしろ、そちらに感じましたね。自分ではこの子供は産めなかったかもしれないけど、二人の間の子としてもうけることができたということを宣孝は考えたのではないだろうかなと。本当によく分かっている人やなって。だから『この子はわしに福を呼んでくれる子やもしれん』とまで言っていますから。実際そうであったし、この子を慈しむことがこの家族であり、いろいろなことにおいて非常によくなっていくってことは分かっていたし、自分では得られなかった子だったと思うので、そういうふうな考え方をしてるんじゃないかなと思っております」と考えを語った。
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