ヤマトよ永遠に REBEL3199:羽原信義「たぎりました」 福井晴敏の魅力「行間が深い」

「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第1章「黒の侵略」の上映会「ヤマトーク付き上映会」の様子
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「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第1章「黒の侵略」の上映会「ヤマトーク付き上映会」の様子

 人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のリメークシリーズの最新作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」の第1章「黒の侵略」の上映会「ヤマトーク付き上映会」が8月7日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、福井晴敏総監督、ヤマトナオミチ監督、脚本の岡秀樹さん、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」を手掛けた羽原信義監督が登場した。「2202」でタッグを組んだ福井総監督と羽原監督がそろって上映会に登場するのは約5年ぶり。羽原さんは「3199」について「素晴らしいですよ。試写会で見て、たぎりました。面白かったです。演技のタイミングが相当作り込まれている」と絶賛すると、福井さんは「ホッとしました」と笑顔を見せた。

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 「3199」は、福井さんが総監督を務め、シリーズ構成、脚本も担当する。福井さんは、リメークシリーズの「2202」「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち」でシリーズ構成、脚本を担当しており、最新作では総監督も務めることになった。

 羽原さんは、福井さんが総監督を務めることになったことについて「やっぱりな!と。(福井さんは)フィルムが好きなんですよね。やった方がいいんじゃないかな?と思っていた。思いの丈を全てぶつけた方がいい」とコメント。

 羽原さんは、福井さんのシナリオの魅力を「『2202』の時は行間がすごかった。深いんです。それを入れると、尺に入りきらない。ヤマトを見せようとすると、説明不足になる」と話し、福井さんは「羽原さんの作り方は制作に優しい。1カットを丁寧に見せることを積み重ねていた。今は、カット数も多い。やってみて分かった」と語った。

 「3199」は、1980年に公開された劇場版第3作「ヤマトよ永遠に」を原作に新解釈を加え、再構成する。羽原さんは「ヤマトよ永遠に」の思い出を「当時16歳ですね。地元の福山市で見ました。『永遠に』は今までとは違う映画っぽさを感じました。独特の大人の感じがしました。アニメーターになる気が満々だったので、ここから金田(伊功)さんか……という感じで見ていました。丁寧でしたよね。古代守のあのシーンが衝撃的で、怖かったですね」と振り返った。

 「3199」は、全7章で、第1章が7月19日に上映を開始した。第2章「赤日の出撃」が11月22日から上映される。“ヤマトファン”の羽原さんは「いろいろな監督が作るヤマトを見られるのは本当に幸せ」と笑顔で話していた。

 「宇宙戦艦ヤマト」は1974年にテレビアニメ第1作が放送され、「宇宙戦艦ヤマト2」「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」なども制作されてきた。第1作をリメークした「宇宙戦艦ヤマト2199」が2012~14年、「2199」の続編「2202」が2017~19年に劇場上映、テレビ放送された。全2章の「2205」が2021、22年に劇場上映された。

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